2019.05.02 19:00 更新
2019.05.02 取材
ジャンク品の専門店・秋葉原最終処分場。で、パッケージに入った状態のBaby-ATフォームファクタマザーボードを発見。ただし内容物の様子がなにやらおかしいぞ。
ジャンク品が集まる秋葉原最終処分場。で、玄人志向の先駆けとも言えるMTCブランドのBaby-ATフォームファクタマザーボード「MTMV-BA5-VX」をパッケージに入った状態で発見した。
簡易スペックとMTCブランドについての説明が貼り付けられただけのシンプルなパッケージを採用 |
記載されている簡易スペックを確認すると、チップセットは「VIA580VPX」で、ちょうど筆者が自作をはじめたPentiumシリーズに対応する、Socket 7らしい。さらに内容物を確認すると、マザーボードには見たことがないソケットが2つ搭載されている。またメモリスロットについては、パッケージに72pin SIMM×4、168pin DIMM×1との記載ながら、マザーボード上には72pin SIMM×4しかなく、どうやら違う製品らしい。
パッケージから出てきたのは見たことのないソケットを2基搭載した謎のBaby-ATマザーボード |
さらに確認をしたところ、このマザーボードに実装されているソケットは、Pentiumシリーズよりさらに古い、i486シリーズに対応するSocket 1で、2つのソケットは、それぞれメインCPU用とアップグレード用らしいことがわかった。推察すると、元の所有者は「MTMV-BA5-VX」を使い、PCをアップグレード。不要になった元のマザーボードをパッケージに仕舞い込んだものと考えられる。いや、間違いないだろう。
ソケットの形状とピン数から確認したところi486シリーズに対応するSocket 1のようだ。なお下段はシルク印刷からアップグレード用と思われる |
ちなみに目視した限り、メモリスロットは72pin SIMM×4、拡張スロットはISA×8(内2本はVLバス対応)、ストレージはIDE×2とFDD×1で、キャッシュ用と思われるメモリが搭載されていた。ちなみに販売については「どうするかまだ決めていない」(取材時点)とのこと。
容量は不明だがキャッシュメモリは標準で実装されていた | パッケージに収納されていたVLバス対応グラフィックスカード。おそらくマザーボードと同時にグラフィックスカードも交換したのだろう |
また元々パッケージに入っていた「MTMV-BA5-VX」の詳細スペックは、こちらのサイトから確認できる。興味がある人はチェックしてみるといいだろう。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
秋葉原最終処分場。: https://junk.co.jp/