2019.05.19 00:00 更新
2019.05.19 取材
"ド素人”ではなくなったので、「旅する書評家がおすすめ!Fire HD8タブレット完全ド素人レビュー 」改題。世の中はゴールデンウィーク。そんな中、タブレットを片手に、北村さんは今日もどこかで読書を楽しんでいます。
今週もこんにちは。旅する書評家の北村です。
約2ヶ月にわたった鎌倉生活も終わり、現在は札幌に移っています。次はどこに行こうかと思いを巡らせる日々。6月から都内に拠点を増やし、静岡や香川、はたまた東北方面など、その時その瞬間にマッチした土地へ赴こうかと考えております。その際にも、Fire HD8は欠かせません。
すっかりこのタブレットのおかげで、移動中もサクサクと読書が進むようになり(なぜかこの端末だと乗り物酔いをしません、不思議)、普段は読まない漫画もよく読むようになりました。タブレットで読んだ書籍の中で、とくに気に入ったものは紙でも買うという、よくわからないことをよくします。
ふと、学生時代のことを思い出したくなったので、今回は高校生が主人公の漫画を手にとってみました。「スキップとローファー」です。
この「スキップとローファー」は、田舎から都会の高校へ進学することになった主人公・みつみと、新しい学校で出会う個性豊かなクラスメイトたちとで繰り広げられる、青春の色と香りが絶え間なくただよってくるようなフレッシュなストーリー。
田舎出身ゆえに、東京で出会うすべてのものが、みつみには新鮮に映ります。タピオカ入りドリンクも、友達と観に行く映画やカラオケも、未体験な刺激が所狭しとならぶ都会。みつみの目で見て、耳で聞いて、体験した感情がそのままフラットに流れ込んでくるようで、読んでいて自然とわくわくしてきます。
田舎から上京してきた過去のある方には、とくに刺さる部分が多いのではないでしょうか。そして、きっと私たちには、定期的に「青春」や「癒やし」に浸かる時間が必要なのだと思います。
青春が欲しくなった時は、ぜひこの「スキップとローファー」のページをめくってみてください。主人公・みつみの新鮮な驚き、可愛らしい反応に癒やされるでしょう。ちょっとだけ勘違いしやすい彼女のおっちょこちょい加減にも、注目です。
どうしても、疲れから抜け出せない状況に陥る瞬間がありますよね。
人生におけるすべての不和は「疲れ」からくると思っています。疲れた、と不意に言葉にするだけでも、自分の中の元気が20%は持っていかれてしまうような。
「疲」この文字自体にも、やまいだれが使われているし、なんだか不穏な空気がまとわりついています。できれば使いたくない言葉のナンバーワン。そして、ずっと疲れない強靭な身体があったら、ずっと活動し続けられるのになあ・・・なんて、夢のようなことを考えたりもしますよね。
それでも、私たちは人間。
時には疲れてしまうし、一歩も動きたくなくなるくらい、ずうんと疲弊して、落ち込んでしまう時だってあります。大切なのは、どれだけ日々の生活の中で「リカバリー方法」をストックしているか、だと思うんです。
漫画を読むこともそのひとつだと思いますし、なおかつ、この「スキップとローファー」は手っ取り早く癒やしや青春、そしてクスッとした笑いを摂取するのに適した1冊となっています。
「リカバリー方法」という言葉を使ったので、ここで、私なりの回復方法をいくつか紹介します。主に精神的な疲れがたまっていると感じる日に、意識的にやるものばかりです。
まずは、定番の、長風呂。
身体に合う適温で、できれば半身浴が理想ですが、ここはルールに縛られずに好きに浸かるのが一番です。お風呂に入るたび、湯船に浸かるたびに思います。お湯はなんと偉大なんだろう、たったこれだけのことで瞬時に身体も心も癒やしてくれるなんて、と。
あらためて考えてみると、不思議じゃないですか?
お湯をためてそこに身を浸すだけで、なんともいえない幸福感に包まれる。どんなに疲れていても、その瞬間だけはリラックスして、気持ちがほぐれる。自宅のお風呂でも充分ですが、たまに赴く温泉や銭湯、はたまたサウナなんかも最高ですね。
1日に1~2回はこのリカバリー方法が待っている。そう思うと、少しくらいの無理はできそうな気がしてくるから、これまた不思議です。
次に、読書です。
予想されていた方も多いと思いますが、読みたい本を読みたいだけ、好きなように読んでいる時間が至福の時間です。いつか、本を読んでいるだけで生活できるようなセレブリティになりたいと願っていますが、いつになることやら・・・。
もちろん、FireHD8でひたすらアマゾンプライムの映画を観ている時間も最高です。このタブレットを手にしてから、どこでも映画館にすることができるので重宝しています。
・・・と、まだまだ書き連ねたいところですが、本筋からずれているのと、文字数の制限も迫ってきているので、このへんで。
「長らく漫画なんて読んでいないな・・・」と思ったあなたは、ぜひ「スキップとローファー」、読んでみてくださいね。
北村有(きたむら・ゆう) 国内一人旅と読書が趣味なフリーライター・旅する書評家。 ブログ:https://kitayu.net Twitter:https://twitter.com/yuu_uu_ |
「スキップとローファー(1) (アフタヌーンKC)」 高松 美咲 (著) 講談社 (2019/1/23) 税込648円 (Kindle版) |
文: フリーライター・旅する書評家 北村 有