2019.05.27 21:01 更新
2019.05.27 取材
ASUSTeK Computer(本社:台湾)は2019年5月26日(日)、COMPUTEX TAIPEI 2019の開幕に先駆けメディア向け発表会を開催。本体下側にハーフ4K解像度のサブ液晶を搭載したデュアル液晶ノートPC「ZenBook Pro Duo」を発表した。
タッチパッド部分を液晶ディスプレイ化することで、利便性を高めた「ZenBook Pro」シリーズで、大いに注目を集めたASUS。今年のCOMPUTEX TAIPEI 2019ではそのコンセプトをさらに発展させ、キーボード面の上半分をサブ液晶にした、驚きの製品を持ち込んだ。
ASUSによれば、プロユーザーがノートPCを使う上で不満に思っていることを分析した結果、上下に2画面の液晶を搭載することでその多くが解消できるという |
クリエイターやゲーマー、プログラマー、プランナーなど、マルチタスク処理や複数の画面を同時に開きながら作業を行うプロユーザーをターゲットにした製品で、メインには15.6インチ4K(3,840×2,160ドット)のOLEDタッチ液晶を、サブには14インチのハーフ4K(3,840×1,100ドット)のIPSタッチ液晶を搭載する。ちなみに、サブ液晶は、メイン液晶と一体化した全画面表示に加え、アプリケーションやWebブラウザ、フォルダの均等配置、メイン画面との入れ替えなどに対応し、別途外部ディスプレイを用意することなく、マルチディスプレイの利便性を手に入れることができる。
サブ液晶には、フォルダやアプリなどを均等に配置することも可能 |
キーボード面のサブ画面は、付属のスタイラスペンを使えば自然な体勢で文字の入力ができる | 上画面でゲームを、下画面で配信をするような使い方も可能だ |
またCPUには、第9世代Intel Coreシリーズの8コアプロセッサを、グラフィックスにはNVIDIA GeForce RTX 2060を標準装備。さらにharman/kardonと共同開発した高音質スピーカーを内蔵しており、最新ゲームにも耐えられるパフォーマンスを実現しているのも特徴。これにより上画面でゲームプレイしながら、下画面で同時に配信を行うといった使い方も可能になるワケだ。
「ディスプレイ設定」を確認したところ、メインとサブの液晶は2つのディスプレイとして認識され、解像度の設定も個別に行うことができた |
左側面には外部ディスプレイ用のHDMI端子も搭載。内蔵の2画面と合わせて3画面の同時出力にも対応するという |
その他主なスペックは、コントラスト比が100,000:1、色域はDCI-P3 100%、インターフェイスはThunderbolt 3×1、USB3.1 Type-A×2、HDMI×1(外部ディスプレイを使えば3画面の同時表示も可能)、ネットワークはWi-Fi 6をサポート。筐体はエルゴリフトヒンジ対応のアルミニウム製で、重量は約2.5kg。バッテリー駆動時間は6~7時間程度になる予定で、製品にはパームレストとスタイラスペンが付属する。
一回り小さな14インチモデル「ZenBook Duo」では、メイン画面に楽譜を、サブ画面に鍵盤アプリを表示して、ピアノのように使うデモが行われていた |
なお下位モデルとして、メイン画面にフルHD液晶を、サブ画面に1,920×515インチタッチ液晶を搭載する14インチモデル「ZenBook Duo」もラインナップ。こちらはCore i7とNVIDIA GeForce MX250を搭載し、ストレージは最大1TBのPCI-Express3.0(x4)SSD、インターフェイスはUSB3.1 Type-C×1、USB3.1 Type-A×2、HDMI×1など。ネットワークはWi-Fi 6に対応する。
スマートフォン風の操作ができる「Smart Pad 2」を搭載した新「ZenBook」シリーズ |
またスマートフォン風の操作が可能になった新世代のSmart Pad「Smart Pad 2」を搭載したノートPCとして「ZenBook」シリーズの最新モデルと「VivoBook」シリーズも同時に発表された。
「Vivobook」シリーズにも初めて「Smart Pad」(実際には「Smart Pad 2」)搭載モデルが追加された |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ASUSTeK Computer: https://www.asus.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/