2019.05.29 01:14 更新
2019.05.29 取材
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI/本社:台湾)のゲーミングマザーボードの頂点に君臨する「GODLIKE」シリーズから、初のAMDプラットフォーム向けモデル「MEG X570 GODLIKE」がデビュー。フラッグシップの名に恥じない機能の数々を早速チェックしていこう。
COMPUTEX TAIPEI 2019に持ち込まれたのは「MEG ALCHEMY 700X」に実装された1枚のみで、とても貴重なサンプルだという |
世界初を謳う曲面ゲーミングケース「MEG ALCHEMY 700X」に鎮座していたマザーボードが、MSIのAMD X570シリーズ最高峰となる「MEG X570 GODLIKE」だ。
ハイエンド仕様の製品が揃う、AMD X570マザーボードでも最高クラスの電源フェーズを搭載 |
AMDプラットフォーム向けでは初の「GODLIKE」シリーズに属する製品で、電源回路には14(CPU)+4(メモリ)+1(PCI-Express)の計19フェーズにおよぶデジタル電源を搭載。さらにヒートパイプでチップセットヒートシンクに連結された大型のヒートシンクと、グラフィックスカードで培った技術を応用した静音・高風量ファンで構成される冷却システム「Frozer Heat Sink Design」を採用することで、コア数が増えた第3世代Ryzenシリーズの性能を最大限まで引き出すことができるようになった。
フラッグシップモデルらしくオンボード機能だけでなく、付属品も非常に豪華だ |
また2.5ギガビット対応のKiller NICや、最高2.4GbpsのWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、PCI-Express4.0(x4)に対応する3基の「Lightning M.2」を標準装備。加えて、製品には10ギガビットLANカードと、PCI-Express4.0 SSDを2枚増設できる「M.2 Xpander-Z Gen4」が付属し、最新インターフェイスを余すことなく堪能できる。
チップセットのヒートシンクはセミファンレス機能に対応 |
その他、鏡面反射を組み合わせたイルミネーション「Mystic Light Infinity II」、ステータスを表示する「Dynamic Dashboard」、2層構造とすることで冷却性能をさらに向上させたM.2ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」、384kHz/32bit対応のESS DACを実装する「Xtreme Audio DAC」など、これまでの「GODLIKE」シリーズの特徴だった多機能性を継承。メインストリーム向けでは最大となる12コア/24スレッドになった第3世代Ryzenシリーズで、最上級のPCを組み上げたいなら、注目の製品となるだろう。
なお発売時期は、その他のAMD X570モデルに比べるとやや遅くなり、価格は現在調整中とのこと。
隣の34インチ液晶と比べても一回り大きい「MEG ALCHEMY 700X」 |
そして「MEG X570 GODLIKE」が搭載されていた、ゲーミングPCケース「MEG ALCHEMY 700X」についても簡単に紹介しておこう。フロントパネルに曲面強化ガラスを採用するオープンフレームタイプのPCケースで、各種コンポーネントはシャシー部分に設けられたホールを使い取り付ける仕組み。
PCの隣には34インチの曲面液晶ディスプレイが設置されていたが、それよりもサイズは大きく、360mmラジエターやトリプルファンクーラーのグラフィックスカードを搭載しても、各パーツ間には十分な余裕があった。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.: https://www.msi.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/