2019.05.29 12:21 更新
2019.05.29 取材
In Win Development(本社:台湾)ブースレポートの2本目は、なんとも可愛らしい”新感覚PCケース”をご紹介しよう。プラスチック製フレームに布で外装をまとった「ALICE」だ。
PCケースを構成する主素材と言えば、スチールやアルミニウムが相場。副素材に成形しやすいプラスチックを使い、デザインにひと工夫を加えていくワケだがIn Win「ALICE」は、外装に「布」を使用。自由に着せ替えができる”新感覚PCケース”を完成させた。
「ALICE」の世界観がよく表現されたIn Winブースのディスプレイ。ロゴデザインから子ども向けPCというメッセージが込められている |
実にシンプルな作りの「ALICE」は、フレームにプラスチック素材(ABS樹脂)を採用。ともすれば100円均一ショップの棚にありそうな出で立ちだが、ATX、MicroATX、Mini-ITXの各フォームファクタに対応。ミドルタワーPCケースにカテゴライズされ、こう見えても2.5インチシャドウベイx3、3.5インチシャドウベイx1を装備。さらに冷却ファンに至ってはトップ120mmx1、ボトム120mmx3で、なんと底面には360mmサイズラジエターもマウントできてしまう。
電話ボックスのようにも見える「ALICE」のABS樹脂製フレーム部 |
そしてPCケースとしては新たな素材「布」は、プラスチック製フレームの周囲を腰巻きのように巻き付ける。最大の注目点は、プラスチックやスチールとは違い、ハンドメイドで切ったり縫ったりができること。手軽に着せ替えできるため、気分や周囲のロケーションに似合う布をまとわせればいい。
天板にはプラスチック製のフタを用意。完全にゴミ箱だが、その意外性こそ「ALICE」の狙いとも言える。なお布のかわりに和紙で囲めば、発光パーツにより”行灯(あんどん)調PC”の完成 |
各有効スペースはグラフィックスカードが320mmまで、電源ユニットが220mmまで。発売は7月を目途に売価は50ドル程度を想定。たまにはライトでポップなPCケースもイイ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
In Win Development: https://www.in-win.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/