2019.05.29 12:00 更新
2019.05.29 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)のサーバー・ワークステーション向けブランドASRock Rackのブースにて、“いかにも”なマザーボードを発見。Mini-ITXフォームファクタにXeonスケーラブルを載せてしまう「EPC621D4I-2M」をチェックしていこう。
かなりの基板面積をソケットが占有、ASRock RackがXeonスケーラブル対応のMini-ITXモデルを持ち込んできた |
技術的なチャンレンジ精神にあふれ、これまでも数多の“変態マザーボード”を送り出してきたASRock。サーバー向けASRock Rackブースにおいても、そのマインドをうかがい知ることができる「EPC621D4I-2M」と出会うことができた。
Intel C621チップを搭載するLGA3647(Socket P)マザーボードで、なんとMini-ITXフォームファクタながら「第2世代Xeonスケーラブル・プロセッサ」に対応するという、驚きの仕様。TDPは最大205Wまでサポートするため、最大28コアの「Xeon Platinum 8200」シリーズも載せられるというワケだ。
周囲のモデルに紛れてしまいそうなコンパクトモデル。搭載機能はどうなっているのだろうか |
メモリスロットはクアッドチャネル対応のDDR4-2993MHz×4で、最大64GBを実装可能。ストレージはSATA3.0(6Gbps)×7とSATA DOM×1のほか、背面にPCI-Express(x4)接続のM.2スロット(M.2 2280)を2基備えている。
拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)×1のみ。インターフェイスはギガビットLAN×2(Intel+Marvell)、D-Sub×1、USB3.0×2など。さすがに基板の1/3(あるいはそれ以上)をCPUソケットが占めるとあって、必要な機能のみに絞った構成になっているようだ。
電源回路はCPU 6フェーズ+メモリ2フェーズと思われる構成。スロットや搭載機能は必要最小限、M.2スロットは裏面に実装されている |
COMPUTEX TAIPEI 2019閉幕に合わせ、本格的な量産が開始される見込み。発売日や価格については、現時点ではまだ決まっていない。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ASRock Incorporation(ARock Rack): http://www.asrockrack.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/