2019.05.31 00:05 更新
2019.05.31 取材
基板を搭載する底面部分を抜かし、ほぼ全面を通気口としてデザインした700Wファンレス電源ユニット「PRIME Fanless TX-700」が、Seasonic Electronics(本社:台湾)から登場。80PLUS TITANIUM認証の高効率設計により、ヒートシンクを最小限に抑えつつ、完全ファンレス駆動が可能だ。
完全ファンレス駆動にもかかわらず、マルチグラフィックスも可能な700Wの大容量を実現したATX電源ユニット「PRIME Fanless TX-700」がSeasonicから登場した。
隙間から覗くと分かる通り、ファンレス電源ながら搭載するヒートシンクは比較的コンパクト |
回路設計の最適化や、搭載パーツの高品質化によって、負荷率20%時92%、同50%時94%、同100%時90%という極めて高い電源効率が要求される80PLUS TITANIUM認証を取得。さらに基板を実装するボトム面以外のほぼ全てを通気口にした高エアフロー筐体により、大型のヒートシンクや筐体のヒートシンク化が不要になった。これにより、本体サイズの大型化を抑えつつ、ファンレス駆動が可能にしているワケだ。
一見するとファンレス電源とは思えない充実したモジュラーコネクタ。+12Vはシングルレーン58Aまで出力でき、マルチグラフィックスにも対応する |
電源ケーブルは、必要なもののみ接続するフルモジュラー仕様で、+12Vはシングルレーン58Aまで出力可能。保護回路はOPP、OVP、UVP、SCP、OCP、OTPの6種類で、製品保証は業界最長となる12年だ。
PRIME Fanless PX-500 |
なお発売は2019年Q3予定で、価格は未定。またバリエーションモデルとして、出力を500Wを抑え、本体サイズを120mmにした80PLUS PLATINUM認証電源ユニット「PRIME Fanless PX-500」も用意される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Seasonic Electronics: http://www.seasonic.com/
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