2019.05.31 02:15 更新
2019.05.31 取材
オールインワン水冷ユニットの先駆者であるCORSAIR(本社:アメリカ カリフォルニア州)が、「Hydro X」シリーズで遂にDIY水冷への参入を発表。「iCUE」で制御できるアドレサブルRGB機能を搭載し、ひときわ美しいPCを作り出せるDIY水冷パーツの数々を早速紹介していこう。
CORSAIR初のDIY水冷「Hydro X」シリーズが正式発表 |
CORSAIRは、COMPUTEX TAIPEI 2019に合わせて、Grand Hyatt Taipeiのプライベートルームにて行われている内覧会で、初のDIY水冷「Hydro X」シリーズを発表した。
Grand Hyatt Taipeiのプライベートルームで開催中の内覧会では、「Hydro X」シリーズを組み込んだ3種類のPCが展示されていた |
水冷ヘッドやリザーバー一体型ポンプユニットには、全てアドレサブルRGBによるイルミネーション機能を搭載。さらに「Commander Pro」と「iCUE」ソフトウェアを使うことで、DIY水冷だけでなく、PCケースや周辺機器のライティングを一括で制御できる。なお「iCUE」ソフトウェアはプロファイルの設定・切り替えにも対応し、キー入力一つでシステムのイルミネーションを瞬時に切り替えるような使い方も可能になる。
「iCUE」ソフトウェアで、プロファイルを登録しておけば、ファンクションキーを押すだけでイルミネーションを瞬時に切り替え可能 |
またCORSAIRでは、DIY水冷初心者向けの機能として「Custom Cooling Configurator」と呼ばれるブラウザツールを用意しており、使用したいケースやマザーボード、グラフィックスカードなど、ウィザード形式の質問に答えていくだけで、最適なコンポーネントが選べるようになっている。
「Custom Cooling Configurator」を使えば、DIY水冷の構築に必要なアイテムが一覧で表示されるため、いまのところスターターキットのようなものを用意する予定はないとのこと |
CPU用のウォーターブロックは、Intel LGA1151、AMD Socket AM4に対応するメインストリームプラットフォーム向け「XC7 RGB」と、Intel LGA2066、AMD Socket TR4対応のハイエンドプラットフォーム向け「XC9 RGB」の2モデルがラインナップ。
CPU用のウォーターブロックは、メインストリーム向けとハイエンド向けの2種。いずれも受熱ベースにはサーマルグリスが塗布済み |
いずれも受熱部分は、ニッケルメッキを施した銅製コールドプレートで、高効率マイクロフィン構造を採用。CPUから発生した熱をすばやく、確実にクーラント液に移動することで、優れた冷却性能を発揮する。また透明なトップカバーと、アドレサブルRGB機能による美しいイルミネーション機能も魅力のひとつであることは言うまでもない。
グラフィックスカード向けのウォーターブロックにもあらかじめグリスが塗布済み。また専用のバックプレートが付属する |
GPU用のウォーターブロック「XG7 RGB」は、NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ向け(2モデル)、ASUS ROG STRIXシリーズ向け、AMD Radeonシリーズ向けの計4モデルがラインナップ。こちらも受熱部分は、ニッケルメッキを施した銅製コールドプレートを採用。またトップカバーの一部はクリア仕様で、アドレサブルRGB機能を備える。
ちなみに担当者にAMDから間もなく登場予定とされる「Navi」向けのウォーターブロックについて確認をしたところ、「今のところ予定はない。ただし製品ラインナップは順次拡充予定で、要望が多ければ当然ながら対応することになるだろう」とのこと。
ポンプ一体型リザーバータンクは1モデルのみ |
「XD5 RGB PUMP/RESERVOIR COMBO」は、ポンプ一体型のリザーバータンク。タンクの容量は330mlで、上部には10灯のアドレサブルRGBを搭載。またフィッティング実装部を5箇所設けることで、ケース内の配置やチューブの取り回しの自由度を高めている。なおリザーバタンク容量や、ポンプ出力の異なるバリエーションモデルは現時点で用意されていない。
その他サイズや厚さの異なる6種類のラジエター「XR5」シリーズや、赤・緑・青・紫・クリアの5色のカラーが揃うクーラント液「XL5」シリーズ、フィッティング類、チューブ類(ソフト/ハード)などが用意される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
CORSAIR: https://www.corsair.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/