2019.05.31 09:00 更新
2019.05.31 取材
コンパクト電源ユニットを得意とするSilverStone Technology(本社:台湾)。COMPUTEX TAIPEI 2019では、SFX-LとTFXの2つのフォームファクタで、従来の最大容量を超えるモデルを持ち込んだ。
他社に先んじてSFX-L規格の導入や、容量あたりの出力を指標にするなど、コンパクト電源ユニットに注力しているSilverStoneから、SFX-Lでは最大容量となる1,000Wモデル「SST-SX1000-LPT」が発表された。
SilverStoneの従来モデル「SST-SX800-LTI」を200Wも上回り、リッターあたりの出力は大台まであと一歩に迫る969W(「SST-SX800-LTI」は775W)を達成。+12V出力はシングルレーン83.3Aとされ、最新ハイエンドグラフィックスカードを使ったマルチグラフィックス環境でもビクともしない、安定した出力が可能だという。
ケーブルはフルモジュラー方式で、力率を改善するActive PFC回路を搭載。発売は順調なら2020年Q1にも開始されることになる。
担当者も何に使うのか少々困惑していた750WのTFX電源ユニット「SST-TX700G」 |
またTFXフォームファクタ電源ユニットには、新たに700Wモデル「SST-TX700G」が追加された。
+12V出力は58.3A。正直ロープロファイルのグラフィックスカードしか使えないスリムデスクトップPCでは明らかにオーバースペック |
TFX電源ユニットが、基本的にスリムデスクトップPC向け製品のため、担当者も「どういうシステムで使うかいまいちよくわからない」とやや困惑していたが、SilverStoneの技術力の高さを見せつけるには、大いに意味のある製品と言えるだろう。なおこちらは年末にも販売が開始される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
SilverStone Technology: https://www.silverstonetek.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/