2019.06.01 14:26 更新
2019.06.01 取材
Vortexgear(本社:台湾)のブースでは、コンパクトキーボードの秀作を複数見つけることができた。中でも個人的に惹かれたのが、超軽量モデルの「POK3R Ultra Slim」だ。
搭載キーを厳選した極小レイアウトのメカニカルキーボード「POK3R Ultra Slim」。ある際立った特徴を備えた、持ち出したくなるモデルだ |
コンパクトキーボードを得意とするVortexgear。日本でも「POKER」シリーズの名前を聞けば、ピンとくる人が多いだろうか。今年も小さなメカニカルキーボードを複数持ち込んでいたが、そこで見つけたのが「POK3R Ultra Slim」だ。
RGB LEDを内蔵したCHERRY MX Low Profileスイッチ採用のキーボードで、Vortexgearらしい切り詰められたデザインと、極小のレイアウトが外観上の特徴。しかしそれ以上のトピックは、ズバリその軽さ。なんと重量はわずか200gしかなく、手に持った際はその軽快さに驚かされた。
ちなみにスマートフォンとしてはやや重めの部類に入るiPhone XS Maxは、重量208g。つまり「POK3R Ultra Slim」は、それと同じかさらに軽いキーボードというワケだ。
CHERRY最新の低背スイッチであるCHERRY MX Low Profileを搭載。薄型ながら、打鍵感は従来のCHERRY MXと変わらないリッチな感触だ。なおキーキャップには、同じく低背デザインの2色成型キャップが採用されていた |
ベース部分はCNC加工されたアルミ製で、キーキャップには物理的に刻印が摩耗しない2色成型キャップを採用する。キーボードの機能としては、トリガーの「PN」キーを組み合わせた特定キーの入れ替え機能や、ハードウェアのマクロ登録機能などを搭載。設定内容は、3プロファイルをオンボードメモリに保存できる。
本体側のインターフェイスはUSB Type-Cで、Type-C to Type-CのOTGケーブルを使用すれば、スマートフォンにも接続可能という。本気で持ち歩きを考えたくなるキーボードだ。
グローバルでは6月末から7月頃に発売が始まる予定で、市場想定価格は99ドル。国内取扱いの行方を熱い視線で見守りたい。
メカニカルキーボードとしてはかなり薄く、そして極めて軽い。アルミ製ベースの底面はフルフラットで、個人的にはチルトスタンドが欲しかったところ。今から仕様変わりませんか |
同じコーナーに展示されていた、一回り大きな「NEW75 V2」。こちらもCHERRY MX Low Profileスイッチ搭載のウルトラスリムモデルで、8月に119ドルで発売される予定とか |
看板シリーズ「POKER」の新モデル「POKER IV」も発見。いわゆる“バスタブ型”のデザイン含め従来モデルと変わらないように見えるが、搭載するCHERRY MXスイッチが自由に脱着・換装可能になっている。発売日などは未定だ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Vortexgear: http://www.vortexgear.tw/
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