2019.06.02 00:33 更新
2019.06.02 取材
今年のCooler Master Technology(本社:台湾)ブースは面白い。現時点名も無き「NEW MINI-ITX CASE PROJECT」は、発想の転換によりグラフィックスカードにスポットライトをあてた、みんなが好きそうなPCケースなのだ。
コンセプトモデルにして、発売日未定。しかし最も製品化がありそうな「NEW MINI-ITX CASE PROJECT」。国内自作PC市場では4月に検証を行ったSTREACOM「DA2」や、発売間もない「DAN Case A4-SFX v4」など、小型PCには一定のマニアが存在する。決して大多数ではないが、思い入れはすこぶる強い。恐らくこのコンセプトモデルに対しても、賛否分かれての意見が飛び交うに違いない。
フロントパネルにアルミニウムを使った「NEW MINI-ITX CASE PROJECT」。菱形に打ち抜かれたカットの切り口から、おおよそ板厚が想像できるだろう |
このPCケースで最も重要なのは、マザーボードの倒立レイアウトにある。このスタイルでマウントすれば、拡張スロットは上段に向き、グラフィックスカードをトップパネルに並行して固定できる。仕上げに天板を強化ガラスにすれば、正対したVGAクーラーを、あたかもディスプレイしたかのようにセットできるというワケだ。
「NEW MINI-ITX CASE PROJECT」の主役はグラフィックスカード |
当然のように、マザーボードが丸見えになる右サイドパネルは強化ガラス製。上下に渡したステイには2.5インチSSDが搭載できる。なお電源ユニットはSFX規格で、この手のPCケースのほどんどがそうであるように、固定はフロントパネル真裏。中継ケーブルを使い、背面にインレットを設けた。
残念ながら詳細スペックは非公開だが、デモ機にはASRock「Fatal1ty X470 Gaming-ITX/ac」にAMD Ryzen 7 2700を搭載。CPUクーラーは「MasterAir G200P」で、グラフィックスカードにはASRock「Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC」が搭載されていた。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Cooler Master Technology: https://apac.coolermaster.com/jp/
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