2019.06.02 17:31 更新
2019.06.02 取材
昨年は光る電源ケーブル「Strimer」で大いに注目を集めたLian Li Industrial Co. Ltd.(本社:台湾)。今年は、2つのモードに変形する新型PCケースのプロトタイプモデル「Odyssey X」を持ち込んだ。
“Performace”モード。パッと見は、両サイドに強化ガラスパネルを採用する大型のタワー型PCケースといった印象 |
一見すると、サイドに強化ガラスパネル採用の単なるタワー型PCケースの「Odyssey X」。しかし、サイドの強化ガラスを中央で折り曲げ、シャシーを回転することで、縦長の“Dynamic”モードに変形するギミックを備えた2-in-1 PCケースなのだ。
“Performace”は、冷却性能を重視したモードということだが、個人的には“Dynamic”と同じく、サイドを正面にして魅せるPCとしても十分使えると感じた |
製品の説明をしてくれた担当者曰く、標準のタワー型PCケースモード“Performace”では、マザーボード前方のスペースが大きく空く関係で、フロントの他、マザーボードトレイ部分にも肉厚のラジエターを搭載でき、より冷却性能を重視したシステムを組み上げることができるという。
“Dynamic”に変形したところ |
両サイドのガラスパネルは中央ヒンジで折り曲げが可能。またDynamicとPerformanceでは、サイドパネルを固定するジェラコンキャッチの位置も異なる |
一方、縦置きの“Dynamic”は、基本的にサイド部分をフロント側として、内部のドレスアップを見せたい場合に使用するのがオススメとのこと。中央で折り曲げた、エッジデザインの強化ガラスパネルを装着したソリッドなスタイルで魅せるもよし、取り外して、オープンフレーム風に使うのもアリだ。
DynamicとPerformanceの入れ替えは、筐体の回転とサイド強化ガラスの変形以外にも、I/Oポートやバックパネル部分の入れ替えなど、やや手間が掛かる |
製品のコンセプトやデザインには、ドイツの著名オーバークロッカーder8auerが協力しており、シャシー素材はスチール、外装はアルミニウムを採用。なお今回展示されていた製品はまだコンセプトモデルに近く、製品版では大きく変更される可能性があるとのこと。
左サイド(またはフロント)だけでなく、右サイド(またはリア)も中央にヒンジを備えた強化ガラスパネルを採用 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Lian Li Industrial Co. Ltd.: http://www.lian-li.com/
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