2019.06.03 00:00 更新
2019.06.02 取材
昨年に続き、南港展覧館にブースを構えたnoblechairs(本社:ドイツ)。モータースポーツファン必見のコラボレーションモデルや、新素材を採用したゲーミングチェアを展示した。
ブースの最も目立つ真正面に展示されていたのが、Mercedes-AMG Petronas Motorsport(以下:Mercedes-AMG)とのコラボレーションによって誕生したゲーミングチェア。noblechairsの技術を全て注ぎ込んだというプレミアムモデルだ。
noblechairsは、ドイツ最大規模のPC系商社Casekingでの販売がきっかけで誕生(詳細はエルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.677に詳しい)。ハイエンドPCの納品先であるMercedes-AMGから「Mercedes-AMG用チェアは作れないのか」というひと声が事のはじまりだった。
パーツごとのカラー指定はもちろん、光り方まで細かいやり取りがあったそうだ |
早速開発に着手したものの、製品化までの道のりは困難を極めた。なんでもMercedes-AMG側から提供された契約書、さらに400ページを超える仕様書の束が複数あり「目を通すだけでも大変だった(笑)」とJonas Bollack氏(Executive Product Manager)は話す。
座面横のnoblechairsロゴは控えめ。アルミニウム製脚部の強度はいかにも高い印象。キャスターのローラー部はMercedes-AMGカラーだった |
そして約9カ月もの歳月を費やし「山のような数のサンプルを作った」末に完成したのが、今回の展示品だ。残念ながら今のところ一般販売の予定はないとのことだが、コアなモータースポーツファンなら、多少高価でも欲しがる人はいるだろう。
noblechairsブース名物のドイツビール片手に、気さくに質問に答えてくれたJonas Bollack氏(Executive Product Manager) |
noblechairsならではの高密度モールドウレタン採用による硬めの座り心地 |
PUレザーの中では「ドイツ製で最高クラスの素材を採用した」と謳う最新モデルも展示。従来のPUレザーよりも、通気性に優れ、本革のような手触りを再現。実際に触れてみると、従来品との違いは明らか。実になめらかでソフトな印象だった。
従来のPUレザーとの違いは明らか。光を当てると細かい無数の穴が確認できる |
これらは従来の「ICON」「EPIC」に加え、新シリーズ「HERO」で採用。カラーはブラックのみで、今年中の発売を目指して開発中とのこと。価格は「素材の品質が向上したので少し高めになる」そうだが、国内販売総代理店の株式会社アーキサイトによると、いずれも国内販売が予定されているそうだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
noblechairs: https://noblechairs.com/
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