2019.06.03 16:18 更新
2019.06.03 取材
Ryzen関連の新製品に沸いたCOMPUTEX TAIPEI 2019。会場ではマザーボードだけでなく、コンパクトPCのカテゴリでも魅力的な対応製品を見つけることができた。第3世代Ryzenにも対応する、ミニサイズの小型PCをチェックしていこう。
Radeon Vega内蔵のRyzen APUを搭載したASRockのコンパクトPC。ここしばらくで、このカテゴリにもだいぶRyzen採用モデルが増えてきた |
コンパクトPCとくればIntelの独壇場だったところ、Ryzen APUの登場でだいぶ事情が変わってきた。あちこちのブースで対応モデルが展示されていたが、特に小さく、完成度が高かったモデルをピックアップしてみたい。
まずはASRockブースにて展示されていた「A320TM-ITX AIO」。Thin Mini-ITXベースのシステムで、具体的な大きさは公開されていなかったものの、まさに手のひらサイズといったところ。AMD A320チップを採用し、展示機にはRyzen 5 2400G、DDR4-2400MHz 16GBメモリなどが搭載されていた。
第3世代Ryzen APU(Ryzen 3000シリーズ)にもBIOSアップデートにより対応。発売日や価格は未定ながら、続報が気になるモデルだ。
十分な数のインターフェイスを備え、この手のモデル定番のVESAマウントにも対応。電源には19V/180WのACアダプタを使用する |
コンパクトPCを2台並べてデモしていたのはECSブース。1リットル筐体の「SF110-A320」でゲームと配信の2環境を小さく実現、あくまでコンセプトとしてのデモ環境だ |
ECSブースでは、4月にグローバルリリースが打たれた「SF110-A320」を発見。そのサイズ感を活かして、ゲーム用と配信用で2台同時に使ってみよう、というコンセプトのデモ環境が印象的だった。
TDP35WのRyzen APUを搭載できる製品で、わずか1リットルのスリム筐体を採用する。こちらもBIOSアップデートにより第3世代Ryzen APUに対応。ECSによれば、販売価格は200ドル以下を想定しているという。
HDMIとDisplayPort、D-Subによる画面出力3系統など、充実したインターフェイス。シリアルポートも備え、電源には19V/90WのACアダプタを使用する |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ASRock Incorporation: http://www.asrock.com/
Elitegroup Computer Systems(ECS): http://www.ecs.com.tw/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/