2019.06.04 17:05 更新
2019.06.04 取材
今年もCOMPUTEX開催に合わせ、Grand Hyatt Taipeiのプライベートルームでは多くのPCパーツメーカーが内覧会を開催した。私的な空間は、メディアやバイヤーにじっくり製品がアピールできる場とあって、敢えてメイン会場にブースを構えない戦略をとる。ZALMAN(本社:韓国)もそんなメーカーのひとつだ。
1999年に設立されたZALMANは、親会社の破綻により思わぬ騒動に巻き込まれてしまった。その顛末について当時のZALMAN幹部にインタビューを行ったが、現在では新たなSTAFFの手により経営が行われている。そんなZALMANからミドルタワーPCケース「X3」をご紹介したい。
ZALMAN「X3」 |
外観デザインにおける最大のアピールポイントは、フロントパネルまで回り込んだサイドパネルだ。スチール製の両サイドパネルは、2度の折り曲げ加工により、防塵メッシュ仕様のフロントパネルの中央部付近まで占有。オプションのカラーパネルと使えれば、好みのパターンが楽しめる。
なお左側面の一部には強化ガラスを採用。サイドパネル自体は、スクリューレスでワンタッチ着脱ができる仕掛けも盛り込んだ。
内部構造に目を移すと、ホワイト塗装のボトムカバー(シュラウド)が装着され、その天板部には2.5インチSSD用ブラケットが2台分確認できる。やや奥行きがタイトに見えるが、外形寸法を確認するとW210xD430xH459mmとされ、ミドルタワーPCケースとしてはコンパクトなサイズに収められている。ちなみに重量は8.8kgで、各有効スペースは、グラフィックスカードが長さ350mmまで、CPUクーラーが高さ175mmまで、電源ユニットが長さ180mmまで。拡張スロットは7段。
ドライブベイは、2.5/3.5インチ共用シャドウベイx1、3.5インチシャドウベイx1、2.5インチシャドウベイx2。冷却ファンレイアウトは、フロント120mmx3/140mmx2(120mmx3標準/アドレサブルRGB LEDファン)、トップ120/140mmx2、リア120/140mmx1(120mmx1標準/アドレサブルRGB LEDファン)。ラジエターはフロント120/240/280/360mm、リア120mm。
ZALMAN関係者によると、間もなく販売が開始される予定で、市場想定売価は約115ドル。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
ZALMAN: https://www.zalman.com/jp/
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