2019.06.05 16:30 更新
2019.06.05 取材
ゲーミング向けはもちろん、クリエイター向け「Prestige」シリーズにも注力していた今年のMSI。マルチスレッド、マルチタスクに最適化し、パフォーマンスを追求したという製品を紹介していこう。
最近では4K/8Kなどの高解像度化に加え、VRやARといった新技術の登場もあり、クリエイターのワークフロー処理は重くなる一方だ。そして、これらの処理を行うPCには、最新ゲーミングPCと同等、もしくはそれ以上の性能と安定性が要求される。
その厳しいニーズに応えるため、MSIではこれまでゲーミングPCで培ったノウハウを活かし、最適化したというクリエイター向け「Prestige」シリーズを展開している。国内では、いまのところノートPCのみ発売されているが、COMPUTEX TAIPEI 2019では、スリム筐体を採用するワークステーションモデル「Prestige P100」を持ち込んだ。
Prestige P100 |
スリム筐体ながらCPUはIntel Core i9-9900K、グラフィックスカードはNVIDIA GeForce RTX 2080 Tiに対応。筐体は3つの独立したチャンバーを備える最新設計で、両サイドパネルを広く通気口とすることでエアフローを向上。長時間負荷の掛かるレンダリング処理などでも、常に安定したパフォーマンスが発揮できるという。
「Prestige P100」には、5K液晶ディスプレイ「Prestige PS341WU」が接続されていた。なお液晶についてはこちらの記事を参照のこと |
またブースでは、クリエイター向けマザーボードとして「CREATION」シリーズについても改めて紹介していた。
ブースでは、「MEG X299 CREATION」とIntel Core i9-7960X、「GeForce RTX 2080 Ti VENTUS 11G」を搭載したクリエイターPCを展示 |
現在、Intel X299を搭載する「MEG X299 CREATION」と、AMD X399を搭載する「MEG X399 CREATION」の2モデルが販売中だが、いずれもクラス最高峰の電源回路と大型の冷却機構を搭載することで、大幅に消費電力が増えた最新メニーコアCPUに対応。
展示機の「M.2 XPANDER-AERO」には、Seagate「FireCuda 510」の1TBモデルが4枚搭載されており、高速かつ大容量なストレージを利用できる |
さらにハイエンドプラットフォームの豊富なPCI-Expressレーンを活かすため、4台のNVMe M.2 SSDを搭載できる拡張カード「M.2 XPANDER-AERO」が付属。サーマルスロットリングを解消しながら、NVMe RAIDによる超高速ストレージを実現できる。
MSIでは、クリエイター向けのグラフィックスカードとして「VENTUS」シリーズを推奨 |
またMSIでは、クリエイター向けの統合ユーティリティ「CREATOR CENTER」を準備中。クリエイターアプリケーションに合わせた最適な設定をソフトウェアが自動的に行なってくれるため、PCに詳しくないユーザーでも常に最高のパフォーマンスを引き出すことができるようになる。
「CREATOR CENTER」を使えば、使用するアプリケーションを一覧からクリックするだけで最適化が可能。なお対応アプリケーションは順次アップデートされていく |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.: https://www.msi.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/