2019.06.05 18:42 更新
2019.06.05 取材
GIGABYTE Technology(本社:台湾)は、コンシューマ向け製品を中心に扱うプライベートブースに加え、サーバー関連アイテムを中心に扱うブースを「台北南港展覧館ホール2」に出展していた。そこで見つけた水冷システムを簡単に紹介していこう。
ラックマウントに内蔵できる水冷システムをGIGABYTEブースで発見 |
今年から新たに会場として追加された「台北南港展覧館ホール2」に、サーバー関連アイテムを中心に扱うブースを出展していたGIGABYTE。そこでラックマウントサーバーをまとめて冷却できる水冷システムが展示されていたので、紹介していこう。
専用のラックを使い、複数のサーバーを重ねて設置することで高密度化が図れるラックマウントサーバー。しかし、1Uサイズでは40mm、2Uサイズでも80mm口径ファンまでしか搭載できず、1台あたりの性能を引き上げるのが難しいという欠点がある。
1Uサイズのサーバーでも、TDP200WクラスのCPUを使ったデュアルCPU構成を無理なく実現できる |
その問題を解消するために開発されたのが「Flexible Liquid Cooling Platforms」と呼ばれる、サーバー向け水冷システムだ。開発を手がけるのはAsetekで、各サーバーには水冷ヘッド(チューブ)のみを搭載。クーラント液の冷却を2Uサイズの「Heat Exchanger」モジュールで行うことにより、省スペース化と高い冷却性能を両立した。
CPUだけでなく、GPUの冷却も可能。なおメモリや電源回路を冷却するため、空冷ファンはそのまま搭載しておく必要がある。 |
ちなみに1つの「Heat Exchanger」モジュールで、最大6.4kW、12系統のシステムをまとめて冷却可能。さらモジュール自体の外部設置や大型化も可能なことから、小中規模のコンパクトなサーバールームから、大規模なデータセンターまで幅広いシステムに導入できる。
サーバー関連製品の解説をしてくれたEtay Lee氏(右)と中村広志氏(左)。残念ながら写真撮影は不可だったが、年内にも注目の製品が続々登場予定。それらの情報は解禁され次第またお届けしていく |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
GIGABYTE Technology: https://www.gigabyte.com/
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