2019.06.05 19:38 更新
2019.06.05 取材
FSP(本社:台湾)ブースレポートの2回目は、ATXサイズの大容量リダンダント電源や、Flex電源では珍しいフルモジュラーモデルなど、電源ユニットの注目アイテムを紹介していこう。
2台のPCを搭載できるオープンフレームPCケース「CMT710」に続く、FSPブースレポート2回目となる今回は、電源ユニットをまとめてチェックしていこう。
まずはじめに紹介するのは、ATX電源ユニットながらリダンダント(冗長化)に対応する、「Twins」シリーズの最大容量モデル「Twins 900W」だ。
Twins 900W |
長さ190mmのやや長めの筐体には、最大出力930Wのモジュール型電源ユニットを2基内蔵。これにより万が一、片方の電源モジュールが故障した場合でも、電源供給を維持することができる。もちろん電源モジュールの交換はホットスワップに対応し、USBケーブルを接続しておけば、アラートによる故障通知も可能だ。
マザーボード上のUSBピンヘッダに端子を接続しておくと、ソフトウェアからアラートの表示が可能 |
形状が一般的なATX電源ユニットのため、ラックマウントサーバーの導入が難しい、中小企業のファイルサーバーなどに好適。また900Wという大容量をいかし、数日間におよぶレンダリング処理や、大規模な科学計算処理を行うワークステーションでも力を発揮してくれそうだ。
なお販売は年末予定で、価格は未定ながら現在発売されている700Wモデル(499ドル)よりは100~150ドルほど高くなるだろうとのこと。
またFlex電源ユニットでは珍しい、フルモジュラー電源ユニット「FlexGURU」も面白い。容量は250Wと300Wの2モデルで、40mmの小型ファンを搭載する。価格は250Wが約80ドル、300Wが約90ドル。
フルモジュラーFlex電源ユニット「FlexGURU」。ブースには250Wモデルのみ展示されていたが、300Wモデルも用意されている |
その他、SFX電源ユニット「DAGGER PRO」シリーズの650Wモデルや、80PLUS GOLD認証電源ユニットの新モデル「Hydro GS PRO」シリーズが展示されていた。
SFX電源ユニット「DAGGER PRO」には、92mm口径の静音ファンを搭載 |
80PLUS GOLD認証を取得した「Hydro GS PRO」シリーズ。ケーブル直結の「Hydro GS PRO」と、セミモジュラーの「Hydro GSM PRO」の2種類がラインナップ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
FSP: http://www.fsplifestyle.com/
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