2019.06.06 16:30 更新
2019.06.06 取材
Cooler Master Technology(本社:台湾)ブースレポートのラストは、新作の水冷ユニットで締めくくろう。OLEDやデュアルポンプなど、ユニークなヘッドを備える3種類のオールインワン水冷ユニットと、DIY水冷ユニットの最新モデルが展示されていた。
COMPUTEX TAIPEI 2019に合わせて3種類のオールインワン水冷ユニットを発表したCooler Master。いずれもラジエターは240mmサイズを、冷却ファンは120mm口径のアドレサブルファンを搭載する同一のスタイルで、ポンプを内蔵するヘッドの違いにより差別化されていた。
MASTERLIQUID ML240P MIRAGE |
最も発売が近いとされているのが、ヘッド部にリング状のアドレサブルRGBと、フローメーター機能を備える「MASTERLIQUID ML240P MIRAGE」だ。
DIY水冷ユニットや、一部のオールインワン水冷ユニットでは、すでにフローメーター機能を搭載している製品は登場している。しかし、担当者によれば「実際の流量に合わせて敏感に反応する製品はほとんどない」とのこと。
そこで「MASTERLIQUID ML240P MIRAGE」では、フローメーターの感度にこだわり、ひと目でポンプユニットが正常に動作しているのか判別できるとしている。なお発売は2019年末から2020年のQ1予定で、価格は税抜20,000円前後になる見込み。
MASTERLIQUID ML240P DUAL MIRAGE |
「MASTERLIQUID ML240P DUAL MIRAGE」は、「MASTERLIQUID ML240P MIRAGE」をベースにポンプユニットを2重化し、冗長構成にしたもの。クーラント液の流量を高めることができる他、オールインワン水冷ユニットで一番故障の多いポンプユニットを2重化したことで、PCの信頼性や安定性も高めることができる。なおこちらは現時点で発売日は未定。
MASTERLIQUID ML240P VIVID |
「MASTERLIQUID ML240P VIVID」は、「MASTERLIQUID ML240P MIRAGE」をベースに、ヘッド部に2.44インチのOLEDを追加したもの。ディスプレイにはポンプの回転数や駆動時間などが表示でき、ソフトウェアによる設定変更にも対応する予定だ。なおこちらも現時点で発売日は未定だ。
Cooler Masterブースでは、2020年Q1にも発売が開始されるというDIY水冷ユニットの新作「MASTERLIQUID ML240M MIRAGE DIY」も展示されていた。
外観スタイルにこだわった製品で、標準的な透明なクーラント液でも幻想的な雰囲気を醸し出すことができる、淡くスモークの掛かったハードチューブを採用。またポンプ一体型のリザーバータンクには、クーラント液が渦を巻くギミックを備えている。
なおCPU用のウォーターブロック、240mmラジエター、アドレサブルRGBファン×2、ポンプ一体型リザーバータンク、ハードチューブ、フィッティングなどがセットになり、価格は税抜40,000円前後の予定。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Cooler Master Technology: https://apac.coolermaster.com/jp/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/