2019.06.11 20:57 更新
2019.06.11 取材
株式会社ロジクール(本社:東京都港区)は2019年6月11日、「ASTRO Gaming」ブランドの最新ゲーミングヘッドセットの製品発表会を実施。ワイヤレスモデルが新たに追加された"最強の布陣”を早速紹介していこう。
ロジクールGブランドの一員として、昨年9月に国内展開が開始されたASTRO Gaming。しかし、クラスターカテゴリ―マネージャー榊山大蔵氏によれば、この1年で国内での認知度が上昇したこと。さらにeSPORTSの盛り上がりにより、コンシューマゲーム機のコアゲーマーが増えてきたことから、ブランドの価値を高めるために、今後は独立したブランドとして製品展開が行われるという。
今後は、基本的にPCゲーミング向けはロジクールG、コンシューマゲーム機向けはASTROG Gamingから製品が登場することになる |
またコンシューマゲーム機のヘッドセットに力を入れている理由について、同氏は日本の住環境を上げていた。海外のように、スピーカーを使い大音量でゲームをプレイするのが難しい国内では、ヘッドセットの性能は非常に重要。「コンシューマゲーム機でも最高峰のゲーミングライフエクスペリエンスを届ける」ために、今後もより音質とユーザービリティを追求した製品を展開していきたいと語った。
製品の解説を担当した、クラスターカテゴリ―マネージャー榊山大蔵氏 |
ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION |
ASTRO Gaming製ヘッドセットのラストピースとして新たに発表されたのが、ワイヤレスモデル「ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION」(以下「A50」)だ。デバイスに妥協をしないプロシューマーをターゲットにした製品で、これによりASTRO Gamingがターゲットとしているコアユーザー以上のすべてのユーザーを網羅する最強の布陣が整ったと謳う自信作だ。
プロシューマーをターゲットにした「A50」。しかし「A40」と同等以上の音質を実現しており、担当者によればプロユーザーの自宅での練習用にもぜひ使用してほしいとのこと |
「ASTRO Gaming史上最高品質のサウンドクオリティー」と謳う「ASTRO Audio V2」技術を採用。ロジクールGと共同開発した新設計の40mm口径ネオジムドライバと、最新のオーディオチャンバーデザインを組み合わせることで、コンシューマゲーム機でも、明瞭な高音域、豊潤な中音域、そして歪みのない低音域を楽しめるようになった。
またワイヤレス接続にもロジクールGと共同開発した、高レスポンスレートかつ安定性に優れた2.4GHz帯トランスミッターを実装。従来のワイヤレスヘッドセット(またはヘッドホン)で発生していた、圧縮による音質劣化や遅延を一切感じること無く、ゲームに集中することができる。
「MixAmp」機能を搭載した充電スタンド「BASE STATION」。フロント部分にはバッテリー残量やモード、イコライザの有効・無効などを確認できるインジケータを搭載 |
そしてASTRO Gamingの最大の魅力でもあるアンプユニット「MixAmp」機能は、充電スタンドにもなる「BASE STATION」に統合。ヘッドセット本体に実装されたボタンを使い、イコライザの有効・無効や、音量調整のほか、ゲームの配信で特に力を発揮するマイク音とゲーム音のバランス調整にも対応する。
端子類は背面部にまとめて配置。なおデイジーチェーンの対応以外は、「MixAmp」との機能の差は無いという |
イコライザの有効・無効や、音量調整などはヘッドセット本体のボタンを使って設定可能 |
主なスペックはヘッドホンの周波数特性が20Hz~20kHz、インピーダンス48Ω、マイク部の周波数特性が100Hz~12kHz、アンプ部が20Hz~24kHz、連続使用時間は15時間、ワイヤレス接続距離は15m。本体サイズはヘッドセット部がW88.4×D185.0×H222.5mm、重量370g、ベース部がW145.4×D121.4×H36.4mm、重量305g。発売日は8月1日で、市場想定売価は税抜37,750円。なおイヤーカップとヘッドバンド部は着脱式で、カスタムキット「A50用Mod kit」(発売日未定/市場想定売価税抜5,130円)も用意される。
「A40」のようにイヤーカップのプレートは取り外しできないが、ヘッドバンド部分のプレートやイヤーパッドは交換が可能 |
イベントでは、昨年9月に発売が開始されたハイエンドモデル「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」(以下「A40」)と、ヘッドセット用アンプ「ASTRO MixAmp Pro TR」(以下「MixAmp」)のリニューアルも発表された。
「A40」のマイナーバージョンアップモデル。ソフトウェアのチューニングによって、音質がさらに向上しているという |
「A40」はハードウェア的には大きな変更はないものの、ソフトウェアのチューニングによってヘッドセット、マイクともさらに音質が向上している。
また「MixAmp」は、実際のゲーマーや実況者の利用状況を検証した結果、配線が煩雑になりがちであることを考慮し、ヘッドセット端子以外のコネクタを背面に集約。さらに形状を縦長から横長に変更し、ノブを左右に配置することで、操作性を向上させた。
「MixAmp」の新モデル(左)では、ヘッドセット端子以外はすべて背面に実装。またノブにLEDが内蔵されたことで、暗い会場でも操作がしやすくなった |
いずれも発売日は6月27日で、市場想定売価は「A40」が税抜18,888円、「MixAmp」が税抜18,750円、「A40+MixAmp」が税抜31,250円。なお「A40」には、ASTRO Gamingの創立10周年を記念したカラーバリエーションモデル「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット10th Anniversary版」も用意される。
「A40」には、限定カラーの10周年記念モデル「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット10th Anniversary版」もラインナップ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
株式会社ロジクール: https://www.logicool.co.jp/
ASTRO Gaming: https://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/products/astro-gaming-headsets.html