2019.06.29 10:00 更新
2019.06.29 取材
デル株式会社(本社:神奈川県川崎市)は2019年6月28日、ゲーミングブランド「ALIENWARE」の新製品「NEW ALIENWARE m15/17」、および「New Dell G7 17」「New Dell G3 15」「New XPS 15」の製品発表会を開催した。本国から担当者も来日した発表会の様子をレポートしよう。
発表会には、デル株式会社 コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部 本部長の田尻祥一氏、ALIENWARE グローバルプロダクトマーケティングマネージャーのEddy Goyanes氏、コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部 部長の横塚知子氏の3名が登壇した。
デル株式会社 コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部 本部長の田尻祥一氏 | 同社のゲーミングビジネスは昨年対比で二桁成長を遂げており、好調の要因を大きく3つに分けて分析した |
まず登場した田尻氏は、同社のALIENWAREブランドを中心とするゲーミングビジネスが、昨年対比で二桁成長を遂げていることに言及。直近の成功の要因として、「『ALIENWARE Area-51m』で導入した“レジェンドデザイン”が従来の黒基調のゲーミングPCと異なり好評を博した。加えてeスポーツ分野への投資により関連企業とのパートナーシップを強化、販売パートナーとの協力で店頭体験などを積極的に実施し、顧客体験を向上させた点も大きい」と分析し、ゲーミング市場での好調をアピールした。
「NEW ALIENWARE m15」のルナライト(シルバーホワイト)カラー。会場ではこちらのカラーが好評のようで、日本の担当者も推していた |
ALIENWARE グローバルプロダクトマーケティングマネージャーのEddy Goyanes氏 |
続いて、15.6インチ液晶採用のゲーミングノートPC「NEW ALIENWARE m15」および17.3インチノートPC「New ALIENWARE m17」の詳細な解説を実施したのがEddy氏だ。もともと「COMPUTEX TAIPEI 2019」に出展されていたこれらの製品は、レジェンドデザインを継承し「薄型でもパフォーマンスを犠牲にしたくないPCゲーマーがターゲット」とのこと。2モデルともCPUには第9世代Core i9プロセッサ、GPUにはMax-QデザインのGeForce RTX 2080を搭載可能で、薄さを約20.5mmまで抑えた筐体を採用している。
「NEW ALIENWARE m17」。左右のベゼルの薄さが分かる |
電源はALIENWAREのロゴ。ハニカム状の六角形の吸気口は、最適なサイズをシミュレートして決定したという |
左右のベゼル幅が5.6mm(「NEW ALIENWARE m15」)あるいは6.6mm(「NEW ALIENWARE m17」)と、同社のゲーミングPC史上最薄であるのも特徴。液晶ディスプレイは「NEW ALIENWARE m15」の場合、リフレッシュレート144Hzまたは240HzのフルHD(1,920×1,080ドット)IPSパネルや4K(3,840×2,160ドット)有機ELパネルをラインアップ。「New ALIENWARE m17」はオプションで144HzのフルHD(1,920×1,080ドット)を選択できる。
旧デザインと新デザインの違いを解説するEddy氏 | マグネシウム合金をシャーシ全体に使うことで軽量化と薄型化を達成している |
冷却に関してはファンの大型化や内部レイアウトの最適化で対応。ハニカム構造はデザイン的にも美しい |
従来モデルのデザインは“エピックデザイン”と銘打たれていたが、“レジェンドデザイン”で大きく変わったのは外観と冷却機構だ。前世代の製品でもマグネシウム合金は使用されていたものの、この世代からはシャーシ全体にマグネシウムを採用してさらなる軽量化を果たしつつ、シルバー・ブラックのコントラストが美しい筐体に仕上げている。加えて、上部と底部の通気口からは吸気し、後部と側面から排気を行うデュアルファンデザインを採用。CPUファン自体も、ファン直径を10~32%大型化、GPUファンは10~20%まで大型化させ、内部レイアウトの最適化によってエアフローを20~25%改善している。