2019.07.08 03:00 更新
2019.07.08 取材
2019年7月7日19:00(日本時間)、AMDの最新CPU第3世代RyzenシリーズおよびハイエンドGPURadeon RX 5700シリーズの販売が解禁された。あいにくの雨模様ながら、熱心な自作ユーザーたちが続々とアキバに集結。近年まれにみる大盛況の中、鮮烈なデビューを飾った。
新アーキテクチャ「Zen 2」を採用する、AMDの最新CPU 第3世代Ryzenシリーズが7月7日19:00に解禁された |
ついに販売が解禁された、AMDの第3世代Ryzenシリーズ。ローンチ当日の7月7日には、12コア/24スレッドの「Ryzen 9 3900X」を筆頭に、8コア/16スレッドの「Ryzen 7 3700X」、6コア/12スレッドの「Ryzen 5 3600X」「Ryzen 5 3600」を合わせた4モデルが登場した。
コンシューマ初となる7nmプロセスの「Zen 2」アーキテクチャを採用した最新CPUで、従来からIPC(Instruction-per-Clock)が15%向上するなど、従来やや苦手としていたシングルスレッド処理が大きく改善。最新チップAMD X570搭載マザーボードとの組み合わせにて、PCI-Express4.0を世界で初めてサポートする点もトピックだ。
入荷数が限られると思われた「Ryzen 9 3900X」は、当初の想定より多めに入荷していた |
7nmプロセスの4モデルと、12nmプロセスのAPUが登場。フラッグシップをはじめ、一部モデルは追って発売される |
なお、8コア/16スレッドの「Ryzen 7 3800X」は解禁に間に合わず、遅れること12日(金)より販売開始。16コア/32スレッドのフラッグシップ「Ryzen 9 3950X」は、9月に発売される予定だ。また、従来同様に12nmプロセスを採用するAPU「Ryzen 5 3400G」「Ryzen 3 3200G」も7日より販売が開始されている。
最新GPUのRadeon RX 5700シリーズも同時解禁。販売解禁のスケジュールが二転三転したものの、無事第3世代Ryzenと同じ7月7日19:00の解禁に落ち着いた |
そしてゲーミング向け新アーキテクチャ「RDNA」を採用する、“Navi”こと最新ハイエンドGPURadeon RX 5700シリーズも合わせて販売が解禁された。ラインナップは、GeForce RTX 2070対抗の「Radeon RX 5700 XT」と、GeForce RTX 2060対抗とされる「Radeon RX 5700」の2モデルだ。
当初19:00とされた解禁時間が変更され、再び元の時間に戻されるなど、解禁を巡る若干のドタバタもアリ。「GeForce RTX 20 Super」発表の影響を受けて発売前の価格改定がアナウンスされるなど、こちらも話題には事欠かないデビューとなった。