2019.08.07 09:00 更新
2019.08.07 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、ツインスクリューで自走するスマート電動ビート板「Swii」を見ていきましょう。
ちょっと厳つい風体のコレがビート板?今回は水辺で使う涼し気なアイテムをチェックしていきます |
のっけから自分語りで恐縮ですが、エアコンが壊れました。毎年夏の盛りを迎える度に耳にするこの手の話題、いざ我が身に降りかかると地獄ですね。早く修理が来ないものか・・・と虚ろな目で涼しげなものを探していたところ、Makuakeにて「Swii」のクラウドファンディングを見つけました。
いわく自走するスマート電動ビート板だとか。ビート板というと、子供の頃に水泳の授業でお世話になったお馴染みの補助ツールのことですが・・・どうやらコレは水中スクーターの仲間と言った方が近いようですね。DJIドローンなどを手がける株式会社セキドによるプロジェクトで、すでに目標額は達成しています。
最大出力230Wのツインスクリューを搭載。乗っているだけで勝手に泳いでくれるビート板で、それなりに速度もでます |
基本的にビート板は泳ぎの苦手な子供が使うもので、できれば早く卒業したいツールだと思います。ところが「Swii」は、ツインスクリュー搭載のパワフルな乗り物。ボタンを押すと出力230Wのモーターが推進力を生み出し、大人が乗ってもグイグイ進んでくれるんです。
手元のスイッチで高速・低速を切り替えることが可能で、その速度はハイスピードモードで3.7km/h、ロースピードモードは2.2km/h。「Swii」につかまっているだけで、一般人が普通に泳ぐのと同じくらいの速度はラクに出せてしまいます。これは大人でも乗って遊んでみたくなりますね。
ビート板というより、乗り心地は水中スクーターに近そう。手元のスイッチで速度の切り替えが可能です |
内蔵バッテリーにより、駆動時間は連続45分ほど。思いっきり遊ぶには短めな気もしますが、バッテリーは交換式のようなので、予備を用意しておけば大丈夫かもしれません。一定の負荷がかかった際は自動でスクリューが停止する、安全カットオフ機能も備えています。うっかり手を離してしまった場合はどうなるか分かりませんが、急速な負荷を感知して自動で止まってくれるんでしょうか。
そしてこの「Swii」は、なんとスマホにも対応。アプリを使って各種設定が可能で、ステータスチェックや変速、LEDカラーの変更などができるようです。まさに“スマート電動ビート板”というワケですね。
交換式のバッテリーを内蔵しているため、4.9kgとやや重め。ただしハンドル付きで、子供でも持ち運びはできるレベルのようです |
なんとも涼しげで楽しそう。今すぐ水に飛び込みたい気分で眺めていました |
「Swii」のキャンペーンは8月15日(木)まで。一般販売価格が税込59,400円のところ、Makuakeでは税込44,500円から購入できます。ビート板本来の目的である水泳の練習にはならなそうですが、単純に楽しい乗り物として考えるのがいいのかもしれません。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Makuake: https://www.makuake.com/