2019.08.12 12:00 更新
2019.08.12 取材
PCやスマホ三昧の僕らに潤いの1冊・・・。旅する書評家・北村有さんが"これぞ”と思った本を紹介してくれます。週末くらいは液晶画面から離れて、ゆっくり読書を楽しみましょう。
今週は、ちょっと趣向を変えて書籍ではなく、雑誌を紹介したいとおもいます。普段はあまり積極的に雑誌を購入しないのですが、ふと書店をまわっていて、7月24日号のan・anが目にとまりました。
an・an 2019/07/24号 No.2160 [美と健康へのアプローチの要! 美 腸活/白石麻衣] 著者:— 出版社:マガジンハウス 2019年7月17日発売(—ページ) 定価:580円(税込) 判型/仕様:雑誌 ISBN:— |
表紙に大書されていたのは、「美腸活」という文字。
腸活というフレーズは私も聞いたことがあります。なんでも、腸を整えることによってセロトニンという幸せホルモンが分泌され、健康におだやかに幸せになれるのだとか――。腸の健康を気にかけることで、身体全体の調子がよくなり、気持ちも上向くのだとしたら、これはもう気にならないというほうが嘘ですよね。
私自身、少し環境が変わったり、普段は食べないものを食べたりすると、すぐに腸に影響が表れる性質。腸から幸せになりたい……そう思って、気づいたらこの雑誌を手にレジへと向かっていました。
本好きなら分かってもらえると思うのですが、たびたび、購入する本や雑誌に対して過度の期待を寄せすぎてしまう傾向にあります。
表紙を飾っている、乃木坂46の白石麻衣さん。なんとも透明感があって綺麗で、外見だけではなく体内から健康的な美が溢れ出しているとしか思えません。この表紙で「美腸活」とタイトルが踊っていたら、誰でも思わず手にとってしまうのではないでしょうか。
ページを開いてみると、腸を健康に保つにはどんなことに気をつければ良いのか、細かく具体的に記載されています。
などなど、これ1冊通して読めば腸マスターになれてしまうくらいの網羅性です。
そもそも腸とは、身体の中でどんな役割を担っている臓器なのか。お通じをよくするコツや生活習慣、エクササイズや腸温活グッズなど、まさにかゆいところに手が届くラインナップといえます。
「とりあえずお通じに良さそうなものを食べて、早寝早起きすればいいんでしょう?」
私もつい最近までそう思っていましたが、腸をさらにワンランク健康に保つためには、どうやらもう一歩踏み込んだケアが必要な様子。とはいっても、決して大それた仰々しい工程のものはありません。
全部とは言わずとも、気になったところから自分のペースで開始できるのが「腸活」のいいところでもあります。この記事が公開されている頃には、このan・an自体はもう販売されていないかもしれませんが、バックナンバーを見かけたらぜひ中身を覗いてみてください。
街を歩いていると、「あ、綺麗だな」「美人さんだな」と思う女性とすれ違うことがたびたびあります。単純な顔の造形や化粧の仕方、服装など分かりやすい要素に限らず、その人から発されているオーラや表情、姿勢、立ち振舞い、所作なども印象に関わってきていると感じます。
健康な人は、美しい。
不健康な人、身体が弱く病気がちな人が総じて美しくないという極論を展開するつもりはないのですが、やはり見ていて気持ちのいい美人というのは健康的な人が多いように感じます。
生き生きとしている、自分の人生を前向きに生きようとしている、そんな精神性さえも表情や所作に表れていて、周りの人まで一緒に幸せにしてくれるような、そんな人。男女問わず、健康な人は美しいと常々思います。
あなたは、どれだけ自分のことを気遣ってあげられているでしょうか。
食事を用意するのにも、「自分ひとりだし、適当でいいか」「外食やコンビニで済ましてしまおう」と思うか。ちょっとくらい体調が悪いくらいでは病院へ行かず、市販薬で済ませてしまうか。部屋着は誰にも見せられないくらいのダルダルなものを着てしまうか。
大切な人にできないことは、自分にもしない。
健康的で美しい人は、しっかりと、自分のことも大事にしてあげられる人なのではないでしょうか。
とくに女性は、身体を冷やしやすい傾向にあるもの。身体が冷えると内臓も冷えてしまい、あらゆる疾患に繋がる恐れがあります。
完璧になんてできなくてもいい。まずは、自分でできるちょっとした腸活からはじめてみませんか?
ちょっとしたことですが、これらはすべて、美しい腸に近づくための「美腸活」の一環です。小さなことからコツコツと。腸内でセロトニンを増やして、身体全体から幸せになってしまいましょう。
あなたから発せられる幸せオーラをキャッチして、きっと、周りの人も一緒に幸せになってくれるはずです。
北村有(きたむら・ゆう) 国内一人旅と読書が趣味なフリーライター・旅する書評家。 ブログ:https://kitayu.net Twitter:https://twitter.com/yuu_uu_ |
文: フリーライター・旅する書評家 北村 有