2019.08.20 15:00 更新
2019.08.20 取材
ASUS JAPAN株式会社(本社:東京都千代田区)は2019年8月20日、都内にて最新スマートフォンとノートPCの新製品発表会を開催。フリップカメラを搭載した「ZenFone 6」とハーフ4Kサブ液晶を備えたデュアル液晶ノート「ZenBook Pro Duo」を発表した。
今年で設立30周年を迎えるASUSが、「WISER TOGETHER~30 Years Together」と銘打った新製品発表会を開催。台湾本社よりJonney Shih会長が来日し、新たに日本市場に投入する注目のスマートフォン・ノートPC新製品を発表した。
スマートフォンの新機種は、かねてより国内投入が期待されていた「ZenFone 6」。海外では先月より販売が開始され、アキバ店頭にも直輸入モデルが入荷して話題になっていた端末だ。
発表会のために来日した、ASUS本社のJonney Shih会長。30周年を迎えた同社の実績を振り返るとともに、新機種を発表した |
最大の特徴は、ギミックによりグルリと180°回転するフリップ式のカメラ。インカメラ操作に応じてスムーズに回転し、前後両方を撮影できる。高精度ステッピングモータと多数のギアで構成された精密機構を採用しつつ、外装にリキッドメタル(液体金属)を使用して耐久性を確保。落下を自動検知して収納する機能も備えている。
カメラは、ソニーのフラッグシップセンサーIMX586を採用した4,800万画素レンズと、1,200万画素超広角レンズを組み合わせたデュアルカメラ構成。アウトカメラとしても優秀だが、インカメラとしては最強の性能をもっている。また、カメラモジュールはボタンやタップ操作で任意に稼働させることが可能なため、端末をかざすことなく真上を撮影したり、非常に滑らかなパノラマ写真を撮影することができる。
多数のギアとセンサーを内蔵する精密な機構。会場にはフリップカメラ搭載に至る試作機のモックも持ち込まれていたが、スライド式やノッチディスプレイ搭載タイプも検討されていたようだ |
自撮り以外でも活躍するフリップカメラ。手軽に滑らかなパノラマ写真を撮ったり、指定した対象を追尾するモーショントラッキングといった機能が利用できる |
ゲストとして写真家の谷口巧氏が登壇。「ZenFone 6」のパノラマ撮影にて、夕方から夜に変わりつつある東京の風景など、フリップカメラならではの作例を披露した |
前面からインカメラが排除されたことで、ディスプレイは画面占有率92%のフルベゼルレス仕様に。画面サイズは6.4インチで解像度は2,340×1,080ドット。プロセッサはSnapdragon 855を搭載し、メモリとストレージは8GB+256GBまたは6GB+128GBを実装する。連続通話40時間以上が可能という5,000mAhバッテリーも内蔵。OSはAndroid 9.0ベースの「ZenUI 6」を搭載、次期Android Qへのアップデートも予告されている。
ユニークな超高性能カメラに大画面のベゼルレス液晶、Snapdragon 855、大容量バッテリーと、まさに全部入りな仕様。それでいて比較的手頃な価格で購入できる点が魅力で、市場想定価格は8GB+256GBモデルが税抜82,500円、6GB+128GBモデルは税抜69,500円となっている。8月23日より発売予定だ。
近頃のフラッグシップ機種としては珍しく、デュアルSIM+microSDのトリプルスロットに対応。イヤホンジャックも備えている |
市場想定価格は税抜69,500円から。カラーはミッドナイトブラックとトワイライトシルバーの2色をラインナップする |
「ZenFone 6」には、数量限定の30周年記念モデルも用意されている |
そしてCOMPUTEX TAIPEI 2019で披露された、30周年記念の最上位モデル「ZenFone 6 Edition 30」も発売決定。ヘアライン加工のマットブラックボディに30周年記念ロゴを刻印、メモリ12GB、ストレージ512GBへとスペックが強化されている。
まさに真のフラッグシップモデルで、市場想定価格は税抜103,030円。30ヶ月の長期保証が提供されるほか、同じく30周年にちなんで価格も“30”にこだわった。こちらも8月23日より販売がスタートする。
Snapdragon 855やフリップカメラなどの基本仕様は同じだが、メモリとストレージが強化。デザインも特別仕様になっている。価格は10万円オーバーだ |