2019.08.21 21:25 更新
2019.08.21 取材
また既存モデルの「LIVA Z」および「LIVA Z2」に、eMMC容量を従来の2倍となる64GBに拡張したバリエーションモデルが登場する。ストレージ容量が倍増したことで、容量の大きいアプリケーションの運用ができるようになる他、Windows 10のメジャーアップデート時に、ストレージが不足する可能性も軽減できる。
「LIVA Z」(左)と「LIVA Z2」(右)には、eMMC 64GBモデルが登場。これまでのように、M.2 SSDを増設しなくても、余裕のある運用が可能になる |
第1弾として投入されるのは、「LIVA Z」がPentium N4200、「LIVA Z2」がPentium N5000を搭載した上位モデルで、いずれも順調なら8月末には国内発売が開始される。なお下位モデルについても、9月以降順次投入される予定だ。
最後にイベントで公開された「LIVA」シリーズのロードマップを簡単に紹介していこう。まずエントリークラスの「LIVA Z」シリーズには、Gemini Lakeの後継プロセッサを採用したモデルとして、「LIVA Z3/Z3E」が2020年の10月を目標に開発中。また以前詳細検証をお届けした超小型デスクトップPC「LIVA Q2」の後継モデル「LIVA Q3」も、ほぼ同じ時期に登場する予定だ。
今年後半から来年にかけての「LIVA」シリーズのロードマップ。担当者によれば、Intelのプロセッサ不足はロードマップにも少なからず影響があったという |
ちなみに「LIVA Z3/Z3E」については、サイズはほぼ同等に抑えられる予定だが、「LIVA Q3」については現行と同じファン付きでサイズを維持するか、若干サイズを大きくしてファンレスにするか現在社内で検討中とのこと。
「LIVA」シリーズには、国内で展開中の「LIVA Z/Q」の他、インダストリアル向けの「LIVA M」や、サイネージ向けの「LIVA One」がラインナップ。なお「LIVA M」は、BtoB向けにはいくつか展開が開始されている |
ロードマップやセグメントの解説を行った、Sales Senior ManagerのIchiro Lin氏 |
また従来の「LIVA」シリーズでは運用が難しかった、屋外や工場など過酷な環境での動作を可能にしたインダストリアル向け「LIVA M」シリーズや、ユーザーの要望が多かったARMプロセッサを採用したモデルなども順次投入される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
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