2019.09.04 00:00 更新
2019.09.04 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、没入感あふれるオーディオ体験が味わえるという「Woojer Edge」を見ていきましょう。
このベルトが“音を感じる”デバイス?Kickstarterで話題の「Woojer Edge」をチェックしていきます |
ただいまKickstarterでプロジェクトが進行している、注目のオーディオ関連デバイスがあります。なんと開始からわずか2時間で目標額を達成、現時点で5,000%に迫る勢いの資金調達を成功させている「Woojer Edge」のことです。
音響システム設計を手がけるイスラエルのスタートアップ企業Woojerによるもので、なんでも身に付けるオーディオデバイスなのだとか。ベルト型の「Strap Edge」と、ベスト型「Vest Edge」の2タイプがあるようです。
携帯を想定したベルト型と、ガッツリ没入したい向けのベスト型をラインナップ |
埋め込まれた特許取得の振動ユニットが「Woojer Edge」のキモ。近くに置いたコップの水が振動するくらい、ハッキリとした振動を作り出します |
そもそも「Woojer Edge」は単なるスピーカーではなく、耳に届くような音は出しません。キモになっているのは、特許取得の触覚技術「Oscillating Frame(Osci)」を搭載した振動ユニット。人間の可聴域を下回る最大500Hzまでの周波数を正確に再現、振動に変換してフィードバックしてくれます。
その効果は、撃たれた衝撃やクルマのクラッシュ、迫る恐竜の足音、さらに身体に落ちてくる水滴までが体感できるとか。かなりの没入感が味わえそうですね。その感覚は「身体がシェイクされるみたい!」というモノのようです。
ちなみに携帯性重視のベルト型「Strap Edge」は、振動ユニットを1基内蔵。ゲームやVR向けとされる大型のベストタイプ「Vest Edge」の方は、肩に2基と胸に2基、さらに腰回り2基を合わせた合計6基の振動ユニットを内蔵しています。
腰や胸周り、たすき掛けで身に付けられる携帯型の「Strap Edge」は、重さ240gほど。大型の「Vest Edge」の方は2kg程度で、6基の振動ユニットを内蔵しています |
撃たれたりクルマがクラッシュしたりした衝撃、恐竜が近づいてくる足音を振動で体感できる・・・! |
「Woojer Edge」とオーディオソースは、3.5mmステレオミニ、Type-C、Bluetooth 5.0の入力に対応。TI製アナログヘッドホンアンプを内蔵していて、有線の出力端子も備えています。もしBluetoothヘッドホンを使いたい場合は、ソース側からデュアルBluetoothで出力する必要アリ。なお、Bluetoothは低遅延なaptXコーデックに対応しています。
そしてバッテリーを内蔵する「Woojer Edge」は、3時間の充電で最大8時間動作。ほぼバッテリー切れの心配なく、一日中使うことができそうです。それぞれフリーサイズなので、基本的に誰でも身に付けることができます。
特に「Vest Edge」はゲームやVRにピッタリ。すでにかなりの注目を集めていますが、プロジェクトの日程にはまだ余裕があります |
Kickstarterにおけるプロジェクトは、2019年10月10日(日本時間/UTC+09:00)まで。2019年12月に出荷される予定になっており、支援額は「Strap Edge」が99ドルから、「Vest Edge」は299ドルからとなっています。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/