2019.09.25 16:58 更新
2019.09.25 取材
シャープ株式会社(本社:大阪府堺市堺区)は2019年9月25日、都内にて240Hz駆動の有機ELディスプレイを搭載した「AQUOS zero2」など、2019年冬モデルスマートフォンを発表した。
ゲーミング志向の最新フラッグシップスマホ「AQUOS zero2」発表。自社生産による新開発の高速有機ELディスプレイを搭載している |
シャープが近く発売を予定している、2019年冬モデルスマートフォンが発表。そのフラッグシップモデルが「AQUOS zero2」だ。昨年リリースされた「AQUOS zero」の後継モデルにあたり、スペックやディスプレイ性能が進化。大画面化しつつさらに軽量化を果たした。
「AQUOS zero2」を発表したシャープ通信事業部本部長の中野吉朗氏 | 端末の解説を行う同社通信事業部事業部長の小林繁氏 |
最大のトピックが、スマートフォン初の240Hz駆動を誇る新開発の6.4インチ有機ELディスプレイだ。従来比2倍となる毎秒120回の描画回数に加え、残像感を低減する黒フレームを挿入し、毎秒240回の高速表示を実現している。また、タッチパネルも240Hzの高速スキャンに対応しており、平均約2msでタッチを検出可能。これにより一般的なスマートフォンに比べ、タッチ+表示遅延を約80%短縮したという。
さらに「AQUOS zero」発表時も話題になった軽量設計も健在。マグネシウムフレームの採用や基板の小型化などにより、6インチから6.4インチに大型化しながら、重さは約143g(zeroは約146g)とさらに軽くなった。
従来比2倍の高速描画と残像低減の黒フレーム挿入により、240Hz駆動を実現。タッチパネルのスキャン速度も大幅に向上し、「描画もタッチも4倍速」を謳う |
6インチ以上で3,000mAh以上のバッテリーをもつ防水スマホとしては、世界で最軽量。ボディは樹脂製で、カメラはデュアルカメラ仕様になった |
ディスプレイ解像度は2,340×1,080ドットで、10億色表示やDolby VISION、HDR10に対応。より小型化したノッチを備えたベゼルレス仕様であり、AQUOSシリーズで初めて画面内指紋認証も搭載した。
プロセッサはSnapdragon 855、メモリ8GB、UFS3.0対応の256GBストレージを内蔵。光学ズームや動画+静止画同時撮影に対応した、1,220万画素メイン(F1.7)+2,010万画素広角(F2.4)のデュアルカメラも備える。
側面まで回り込む半エッジタイプのディスプレイ。頑丈なマグネシウムフレームが採用されている。なお、外形寸法はW74×D158×H8.8mmだ |
トップにSIMスロット、ボトムにType-Cを備えている。手に持った感触は、ハイエンドスマホとは思えないほど軽い |
そのほかの機能は、充電時の発熱を分散させるパラレル充電対応の3,130mAhバッテリー、IPX5・IPX8の防水とIP6Xの防塵に対応したボディ、おサイフ機能など。OSは最新のAndroid 10が搭載される。
明確な発売日はアナウンスされていないが、今冬発売予定とされている。
カラーはアストロブラックとミスティホワイトの2色。直接触れなかったものの、会場ではAndroid 10を搭載したデモも行われていた |