2019.12.23 12:00 更新
2019.12.23 取材
【第35回】暑さと寒さ、午前中に弱いアキバ取材班Bが、秋葉原のショップ店員にコッソリ聞いた、オススメの飲食店を紹介する「アキバのごはん」。今回は、この街で長く愛されてきた独特な牛丼屋「牛丼専門サンボ」に行ってきます。
アキバで牛丼屋に行こうと思えば、やはりこの牛丼専門サンボは外せません。まだ秋葉原駅前に青果市場があった頃(いわゆる“やっちゃ場”時代)から営業しているお店で、周辺ショップにも常連がたくさんいます。かつてはとかく初心者(?)にとって敷居の高いお店でしたが、最近は厳格な店内ルールもほぼなくなっており、誰でも気軽に通えるようになりました。
昔から変わらないサンボのメニュー。価格は度々改訂されており、今はこんな感じに落ち着いています |
さて、お店に入ったらまず食券を購入します。普通のお店ではありふれた流れですが、サンボに食券機が導入された当時は、まるで革命が起きたかのごとくニュースになりましたね。私もその話を聞いて、すぐ実在を確かめに来店したのを覚えています。
・・・ちょっと前置きが長くなりましたが、今回は(いつもと同じ)「牛皿」と「みそ汁」と「玉子」を注文。お値段は合計で税込870円です。ちなみに似たようなメニューに「お皿」がありますが、初心者の頃に「お皿と牛皿はどう違うんですか?」と質問して「お皿はお皿です」(マダム)と答えが返ってきたのは、今ではいい思い出です。答えは自らの手で掴み取るもの、ということでしょう。
そして席について1分かからず「牛皿」が到着。このあたりのスピード感は、さすが牛丼屋と言ったところですね。「牛皿」は牛丼とは違って具が別皿になっており、さらにしらたきや豆腐が入った、すき焼きチックな構成です。ちなみに「お皿」とは量が違う(牛皿が多い)だけ。食べる量に応じて好きな方を選びましょう。
牛肉は、ジューシーというよりホロリとほどける感覚。味つけは伝統的に甘めになっていて、一般的な牛丼チェーンとは味わいがまったく違います。ただ以前より甘さが控えめで、より深い味になったような気がしますが、実際はどうでしょうか。個人的には、普通の牛丼屋よりサンボの味が断然好みですね。
まずは紅生姜を加えつつそのままいただき、頃合いをみてといた玉子を絡めたすき焼き風のスタイルに。そして最後は、残った具と玉子をご飯にかけて、牛丼スタイルでシメます。このあたりの食べ方は、人それぞれでしょう。
さてそんな牛丼専門サンボの営業時間は、平日が11:30~19:00頃、土日は11:30~17:00頃。最近は木曜日が実質的な定休日になっているようです。色んなエピソードに事欠かないことから“伝説の牛丼屋”などと呼ばれることもありますが、やはりアキバに通うなら一度は行ってみるべきお店でしょうね。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一