2020.01.11 22:16 更新
2020.01.11 取材
米ラスベガスで開催された「CES 2020」(2020年1月7日~10日)。展示ブースを展開したMicro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI)は、同社初のオールインワン水冷ユニット「MAG Core Liquid 240R/360R」「MAG Core Liquid 360A」、およびハイエンドグラフィックスカードの特別モデル「GeForce RTX 2080 Ti LIGHTNING 10th Anniversary Edition」などを披露した。そこでこの記事では、気になった自作系PCパーツをご紹介しよう。
「MAG Core Liquid 360R」 |
先に詳細レポートをお届けしたプロダクトキーノートにおいて、発表が省かれていたPCパーツ系だが、MSIブースには新製品「MAG Core Liquid 240R/360R」が展示されていた。
この製品は同社初のオールインワン水冷ユニットで、240mmおよび360mmサイズのアルミニウム製ラジエターを備えた、計2モデルをラインナップ。水冷ヘッド、およびラジエターファンにはLEDが内蔵されており、LEDカラー・パターン同期機能「Mystic Light」にも対応する。
アルミニウム製360mmラジエターを採用。冷却ファンの発光カラー・パターン制御は「Mystic Light」に対応し、より一体感のあるPCが構築できる |
360mmサイズラジエター(W394xD120xH32mm)搭載の「MAG Core Liquid 360R」は、Intel LGA115x/1366/2011/2011-3/2066、AMD Socket AM4/FM2(+)/FM1/AM3(+)/AM2(+)/TR4に対応。冷却ファン回転数は500~2,500rpmで、騒音値は16.7~40.9dBAとされる。なお平均寿命は冷却ファンが約70,000時間、ポンプが約100,000時間で、耐久性の高さもアピールポイントになっている。
別の展示PCに装着されていた「MAG Core Liquid 240R」 |
一方で、240mmラジエター(W272xD120xH32mm)搭載の「MAG Core Liquid 240R」は、基本スペックこそ「MAG Core Liquid 360R」とおおむね変わらないが、Socket TR4には非対応とされている。
LED内蔵の水冷ヘッドは最大270°回転する機構を備え、配線がしやすい自由度の高さも特徴 |
共通のユニークかつ最大の特徴は、ポンプを水冷ヘッドではなくラジエター側に備えている点だろう。これにより、振動によるCPUやマザーボードへのダメージ、さらにノイズを抑える事ができるという。実際に展示品を確認すると、ヘッド側にはLEDコネクタのみが接続されているようだった。
気になる発売時期は2020年初頭で、価格は未定。ちなみに、ARGBコントローラ「MPG MAX iHUB」が付属する「MAG Core Liquid 240RH/360RH」も併売されるとのこと。
「MAG Core Liquid 360A」 |
LED非搭載のヘッドは「MAG Core Liquid 240R/360R」よりもコンパクト | ラジエターは360mmサイズを採用 |
MSIから公式なリリースこそ出ていないものの、展示ブースで発見した”もうひとつの水冷ユニット”が「MAG Core Liquid 360A」だ。こちらの詳細は完全に不明だが、水冷ヘッドがよりシンプルで、LEDを内蔵するのは冷却ファンのみとなっている。おそらく「MAG Core Liquid 240R/360R」よりも安価で販売されるモデルと思われるが、発売日や価格は不明。