2020.02.29 14:20 更新
2020.02.29 取材
レトロゲーム機の液晶パネルを換装して高画質化できる、改造用の制御基板「RGBDRV」が家電のケンちゃんに入荷している。NX Labsが手がけた同人ハードウェアで、価格は税込9,480円。
マニアに人気だった、レトロ携帯ゲーム機用の液晶制御基板に新モデル。TFT液晶に換装し、驚きの高画質を手に入れるためのアイテムだ |
「RGBDRV」は、レトロな携帯ゲーム機の液晶パネルを換装し、高画質化するために使用する制御基板の新モデル。別売りのTFT液晶モジュールと組み合わせることで、レトロゲーム機本来の液晶パネルから視認性や応答速度が向上、大幅な高画質化を実現する。
水平周波数15KHz出力のレトロゲーム機に対応する製品で、マニアの間で評判を呼んだ「LCDDRV」の発展モデルにあたる。RGB入力専用に仕様が刷新されており、従来のようにコンポジットビデオ・Sビデオ入力には対応しないものの「『LCDDRV』の課題だった色にじみが発生しない」(ショップ)ため、画質がさらに向上した。
ちなみに店頭では、ジェネシス(北米版メガドライブ)の携帯機「Nomad」に組み込み、高画質化した展示デモが行われている。
「RGBDRV」が組み込まれた、改造済み「Nomad」が店頭デモ中。色にじみがなくなり、「LCDDRV」以上の高画質を実現した |
画面の各種調整がOSDで設定できるようになった点もトピック。信号を取り出して、任意のボタンやスイッチに繋ぐこともできる |
また、画面調整機能がオンスクリーンディスプレイ(OSD)設定に対応。バックライトやコントラストなどの各種設定が、アナログボリュームではなく正確にボタン操作で数値調整できるようになった。さらに映像の表示幅や表示位置の調整も可能になり、組み込んだ後で液晶の枠と表示にズレがあった場合も微調整ができる。
対応する3.5型液晶モジュールは、aitendoなどの電子部品を扱うショップで2,480円程度で購入可。入手性に難のある4型の対応液晶は、同店で3,000円ほどで販売している |
なお、液晶モジュールは「LCDDRV」と同様に、台湾CHIMEI社製の3.5型液晶パネル「LQ035NC111」に対応する。使用しているチップが異なるため、「LCDDRV」に比べ消費電力はやや増加しているという。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926
NX labs: http://nxlabs.bufsiz.jp/