2020.05.12 12:00 更新
2020.05.12 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、フレキシブル有機ELディスプレイを採用したスマートウォッチ「Kipchoge」を見ていきましょう。
ちょっとご無沙汰していた「次に来るモノ」、今回は「Kipchoge」をチェックしていきます。キプチョゲと言っても、ケニアの陸上選手じゃありませんよ |
すっかりモバイルガジェットとしての市民権を獲得した感のあるスマートウォッチ、いまや決して珍しい存在ではなくなりましたよね。それだけに、スタートアップにも相変わらず色んな製品が登場しているワケですが、今回はGREENFUNDINGでキャンペーンが展開されている「Kipchoge(キプチョゲ)」が気になりました。
スマートウォッチの輸入実績が豊富な株式会社トリプルエルのプロジェクトで、フレキシブル有機ELを搭載しているのがトピック。もとの設定額が少なかったこともあり、あっという間に目標を達成しています。
ディスプレイは曲率72°で、これは手首にフィットする形状。画面の厚みは0.7mmほどしかありません |
目玉のフレキシブル有機ELディスプレイは、ちょうど手首にフィットする曲率72°の曲面形状。画面サイズは1.5インチ(240×120ドット)で、これは一般的なスマートウォッチ(0.96~1.14インチ程度)に比べてかなり大きめです。ビジュアルエリアも広く、表示できる情報量の多さは武器になるでしょう。
さらに視野角に優れた有機ELは350nitと高輝度で、屋外での視認性も高そう。これで支援額は税込13,550円からと手頃なため、だいぶ割安な印象があります。
高輝度で視認性良好、キビキビ動くところもポイント高し |
ちなみにSoCはNordic Semiconductorの「nRF52840」を内蔵していて、応答性能はだいぶ良好な模様。IP67相当の防水・防塵に対応、2~3時間の充電で通常5~7日間使用できるライフの長さ(連続スタンバイは約25日)も特徴です。
なお、接続インターフェイスはBluetooth 5.0で、Android 4.4以上およびiOS 9以上のスマートフォンと連携。電話の着信応答やメール・SNSなどの通知といった定番機能に加えて、歩数計や心拍計、睡眠トラッキング、ランニングやサイクリング、サッカーなどスポーツ別の運動モードも備えていたりと、活動量計としての機能もご立派です。
豊富な活動量計機能。屋外でも見やすい画面を生かして、スポーツのお供に活躍してくれそう |
GREENFUNDINGにおける「Kipchoge」のキャンペーンは、2020年6月30日23:59まで。すでに目標額を達成しているので製品化は決定済み、7月下旬以降に出荷が始まる見込みです。ちなみに一般販売額は税込19,360円を予定しているとか。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
GREENFUNDING: https://greenfunding.jp/