2020.06.02 00:51 更新
2020.06.01 取材
巨大ケースの「The Tower 900」が小さくなって新登場。Mini-ITX対応モデルの「The Tower 100」が近くリリースされる |
例年通りの大型ケースが披露された一方で、今年のThermaltakeは小型志向のPCケースも豊作だった。その代表格が、3面強化ガラスパネルを採用するMini-ITXケースの「The Tower 100」だ。あまりの巨大さと大胆コンセプトが話題になった、あの「The Tower 900」の小型版にあたる。
「The Tower 900」は、その大きさからユーザーや設置場所を選ぶ製品であり、以前から「もっと小さければいいのに」という声も少なくなかった。そうしたリクエストに応える形で、基本コンセプトはそのままにサイズダウン。3面を開放する“ショウケースデザイン”のMini-ITXケースが誕生した。
内部が丸見えの3面ガラス仕様で、ボトムにはATX電源を搭載可。トップパネルは、ワンタッチで開閉できるよう改良されている |
カラーはブラックとホワイトの2色で、日本でも早ければ年内に発売される予定。担当者によれば「できれば1万円を切る価格でリリースしたい」とのことで、そのまま実現すれば、かなりのお手頃価格。スモールフォームファクタの愛好家に向けた、新たなキラーモデルになるかもしれない。
スタイリッシュなヘリコプターモチーフのオープンフレームが小型化。ブラックとホワイトの2色をラインナップする |
引き続き期待の小型モデルとして、「AH T200」シリーズを紹介しておこう。ヘリコプターをイメージした独創的デザインのオープンフレームケース「AH T600」シリーズの小型版にあたる。対応フォームファクタはMicroATXだ。
ヘリコプターのキャノピーのような強化ガラスのフェイスなど、基本デザインをそのままに小型化。左右の両面には、翼のように開閉するドアパネルを備えている。フロントには最大280mmサイズの水冷ラジエターもマウント可能だ。
左右両面は5mm厚の強化ガラスで、いずれもドアのように開閉する仕様。その他の主要部はスチール製で、どっしりと重量感がある |
「AH T600」がかなり大柄だっただけに、だいぶ扱いやすくなった印象。グローバル市場では9月に発売される予定だ。日本ではベースモデルの「AH T600」が近く発売予定となっており、「AH T200」シリーズは年末あるいは来年初旬に発売される見込み。価格は2万円以下を想定しているようだ。
ハーフカットされたようなサイドパネルが印象的な「Divider 300 TG」シリーズ。三角のガラスパネルは個別に取り外しが可能で、より大型のE-ATX対応モデル「Divider 500 TG ARGB」もラインナップ。どちらも国内取り扱いは未定だ |
扱いやすくシンプルなコンパクトケース「V150 TG」。「V250」の弟分にあたり、日本でも年内に7,000円前後で発売される可能性がある |
国内展開不明のエントリーモデル「Versa T25 TG」と、フロントにRGBストリップを備えた「Versa T35 RGB」。海外では50~60ドル程度で販売されるとか | シンプルなミドルタワー「H330 TG」と、斜めにRGBストリップが入った「H350 TG RGB」。これらも国内展開は未定だ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Thermaltake Technology: https://jp.thermaltake.com/
2020 Thermaltake Expo: https://expo2020.thermaltake.com/