2020.10.01 09:00 更新
2020.10.01 取材
VAIO株式会社(本社:長野県安曇野市)は2020年10月1日、“Ice Lake”こと第10世代Intel Coreプロセッサを搭載したモバイルノートPC「VAIO SX14」「VAIO SX12」など、2020年秋冬モデルを発表した。
今年で設立6周年を迎えるVAIOから、2020年秋冬モデルの新製品が発表された。その柱となるのが、テレワーク需要に応える新ラインナップだ。昨今のコロナ禍により、70%強の人がテレワーク・在宅勤務を経験。今後もその流れが定常化するという見込みから、テレワーク向けのニーズに応える製品が強化されることになった。
2020年秋冬モデルは、高いモビリティやバッテリー駆動時間、良好なスペックといった、テレワークニーズに応える仕様が追求された |
そして今回スペックを刷新した新ラインナップとして発表されたのが、VAIO製品を象徴する“ツートップ”。13.3型サイズに14型液晶を搭載した「VAIO SX14」と「VAIO Pro PK」(法人向け)、およびサブノートサイズに12.5型液晶とフルピッチキーボードを搭載した「VAIO SX12」と「VAIO Pro PJ」(法人向け)だ。
14型モデルは大画面×軽量×高速がコンセプトで、重量は約999gから。“メインマシンの最小形”を掲げる12.5型モデルは、さらに軽量な約887gからのラインナップを揃える |
特に大幅なスペックアップを果たしたのは法人向けモデル。14型モデル「VAIO Pro PK」と12.5型モデル「VAIO Pro PJ」は、ともに第8世代Intel Coreプロセッサを搭載していた2019年モデルから、第10世代の“Ice Lake”へとアーキテクチャが更新された。
さらにPCI-Express接続のSSDが標準仕様になり、ネットワークもWi-Fi 6対応になるなど基本性能が向上。バッテリー性能も改善し、中でも省電力液晶に切り替わった14型モデルは、従来の2倍以上となる最大22.7時間駆動が可能になった。また、生体認証は指紋に加え顔認証が追加、セキュリティは起動時のBIOS認証に対応する。
ディスプレイを展開すると自然にタイピング角度を形成する、チルトアップヒンジを採用。打鍵音の静かなフルピッチの「静寂キーボード」を搭載する |
最大5K出力が可能な3系統の画面出力をはじめ、多彩なポートで構成される“フルインターフェイス”を備える |
個人向けモデルは、14型の「VAIO SX14」と12.5型の「VAIO SX12」をラインナップ。CPUはIntel Iris Plus Graphicsを内蔵した第10世代“Ice Lake”を搭載し、2020年1月に発売された春モデルに比べGPU性能が向上した。また、法人モデル同様にPCI-Express接続のSSD、Wi-Fi 6対応のネットワーク、バッテリー駆動時間の向上を実現している。
Wi-Fiアンテナは、従来通りディスプレイ上辺に設置する仕様。十分な無線性能を発揮できるよう開発されており、金属デスク上でも無線強度が落ちないことがシールドルームで検証済みだ |
ベーシックカラーは、12.5型モデルがブラック/ブラウン/ピンク/シルバーの4色展開。14型モデルと12.5型法人モデルは、ブラック/ブラウン/シルバーの3色から選べる |
最大構成のスペックは、いずれもCore i7-1065G7、メモリ32GB、ストレージ256GB+2TB SSDなど。ディスプレイ解像度はフルHDで、14型モデルは4K液晶を選択できる。
本日より受注を開始し、10月9日に発売。市場想定売価は、法人モデルの14型「VAIO Pro PK」と12.5型「VAIO Pro PJ」が税抜152,800円から、個人向けモデルの14型「VAIO SX14」と12.5型「VAIO SX12」は税抜149,800円から。
個人向けモデルには、“隠し刻印キーボード”も選べる人気の「ALL BLACK EDITION」もラインナップする |
同じく個人向けモデルのみ、数量限定カラーの「RED EDITION」が用意される。アルミの輝度をさらに高め、時間をかけて吸い込まれるような深い赤を染色した |
ハイパフォーマンスな15.6型モデル「VAIO S15」および法人向け「VAIO Pro PH」には、新たに4K HDRディスプレイのカスタマイズを追加。Dolby Atmosにも対応する |
15.6型モデルには、ユーザーからのリクエストに応えた新色のホワイトを追加。筐体は清潔感のあるホワイト、パームレストには高輝度なアルマイト仕上げを施した |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
VAIO株式会社: https://vaio.com/