2020.11.06 12:00 更新
2020.11.06 取材
株式会社アーク(本社:東京都千代田区)は2020年11月6日、オリジナルPCの新ブランド「arkhive(アークハイブ)」を発表した。それに先立ち行われたメディア向け発表会の様子をリポートする。
創業21年(秋葉原での営業は19年)の老舗PCパーツショップ「パソコンショップアーク」が、このほどオリジナルPCを一新。従来の「CROYDON」に変わる新ブランド「arkhive」を立ち上げ、本日より受注を開始する。
今年で創業21年を迎えるパソコンショップアーク。なお現在の通運会館ビルでの営業は2006年5月から |
冒頭、ブランド解説を担当したパソコンショップアーク BTO PC統括長 福田智氏は「PCパーツ専門ショップならではの特徴を活かし、新製品をいち早く採用したハイエンドPCや、ゲームに強いアークらしいこだわりのゲーミングPCに注力する」と述べた。
パソコンショップアーク BTO PC統括長 福田智氏。「arkhive」誕生に合わせてショップロゴもリニューアルされ、店舗の看板もすでに新しくなっていた |
「arkhive」は「GAMING」「WORKSTATION/CREATOR」「BUSINESS」「SERVER」の4シリーズに大別。それぞれに、自作感覚でカスタマイズできる「Custom(カスタム)」、カスタム項目を厳選することで納期を優先した「Alternate(オルタネイト)」、プロゲーミングチームやパーツメーカーとのタイアップ・コラボレーションした「Alliance(アライアンス)」、数量限定の特別カスタムモデルやコンセプトモデル「Limited(リミテッド)」の多彩なラインナップが用意されている。
用途に合わせて選べる豊富なラインナップ。WEBはもちろん店頭でもカスタマイズしながら注文できる |
もうひとつ「arkhive」の大きなセールスポイントとなるのが、店舗を営業している同じビル内(通運会館ビル)で製造から出荷までを一貫して行う「Made in AKIBA」である点だ。
製造を担当するのは在籍10年以上のベテランスタッフがほとんど。圧倒的な知識と経験をもつ店員が1台1台丁寧に組み上げていく方式は、大手BTOメーカーにはないパーツショップBTOならではの特徴と言える。さらに、万が一のトラブルの際にも迅速に対応する24時間365日のサポートも整えられているため、安心して購入する事ができる。
ライン形式ではなく、一人のスタッフが1台のマシンを最後まで組み立てるスタイル。組み立てスキルを必要とするような構成でもクオリティーの高いPCに仕上げられていく |
会場には、本日販売が解禁される「Ryzen 5000」シリーズと、NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 30」シリーズを組み合わせたデモ機が並んでいた。担当者によれば、使用しているパーツはいずれも1階で営業しているショップで入手可能。さらに「ベテラン店員が安定性や耐久性に太鼓判を押すパーツのみ厳選」しているという。また今回はデモ機が用意されていなかったが、Intel製CPUや、AMD Radeonシリーズのグラフィックスカードを搭載したモデルも今後ラインナップに追加される。
「arkhive Gaming Custom GC-A9G39R」(基本構成売価税込579,800円)。「Ryzen 9 5950X」や「TUF-RTX3090-24G-GAMING」を搭載したハイエンドモデル。PCケースには人気のCooler Master「MasterBox CM694TG」を採用している |
プロゲーミングチーム「SunSister(サンシスター)」が全面協力した「arkhive Gaming Alliance GN-A7G37R」(基本構成売価税込259,800円)。CPUは「Ryzen 7 5800X」、マザーボード、グラフィックスカード、CPUクーラーはMSIで統一。PUBGをフルHD解像度でプレイする際に平均144FPS以上を想定したスペックになっている |
また、アークといえばメモリの取り扱いもアキバ随一。同店でメモリを購入しているという自作派も多いはずだ。今後はその強みを生かし、厳選されたチップを採用するメモリを使い「ショップ公認のオーバークロックPC」なども企画中。PCパーツ専門ショップの特徴を活かしたオリジナリティ溢れる製品にも期待ができそうだ。
「あえて光らない」がコンセプトのゲーミングPC「arkhive Gaming Custom GC-A5G37R」(基本構成売価税込219,800円)。展示機はガラスパネルだが、製品版はソリッドパネル仕様。ケースには静音ミドルタワーPCケースの定番「Define 7 Compact」を採用しGeForce RTX 3070でも静かに運用可能 |
発表会を自作PCの思い出話で盛り上げたゲストの方々。AMD、ASRock、ASUS、MSI、NVIDIAの各担当者のほか、SunsisterのCrazySam選手も参加した |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/編集・池西 樹
株式会社アーク(パソコンショップアーク): https://www.ark-pc.co.jp/