2020.11.11 00:00 更新
2020.11.11 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、レフトテンキー派の福音になるかもしれないメカニカルキーボードの「Epomaker GK96LS」を見ていきましょう。
トラックボールとの移動距離が近くなることもあって、キーボードはテンキーレスがお気に入り。でも数字を入力する機会が多いので、テンキーは欲しい・・・というわけで、テンキーレスキーボードの左側にテンキーパッドを置いて使うスタイルが、いつからか定着しております。
いきなり個人的なキーボード事情で恐縮ですが、例によってKickstarterを眺めていたら、そんな私にピッタリなメカニカルキーボードのプロジェクトを見つけました。それがこの「Epomaker GK96LS」。テンキー右配置のベースモデル「Epomaker GK96S」のバリエーションとして、テンキーを左側に配置した“サウスポーモデル”が選択できるようになっています。
すでに目標金額の1,400%以上を調達し、プロジェクトは大成功。この内の何割がレフトテンキー派なんでしょうか。
実はこれまでも左側にテンキーを配置したキーボードは複数存在しているのですが、圧倒的に少数派な点は否めません。そしてクオリティも高めなモデルというと、さらに数が少なく、お気に入り候補に巡り合う機会がまずないわけです。
そこへきてこの「Epomaker GK96LS」は、キースイッチにマニアからの評価も高いGateronスイッチを採用した良さげな仕様。オーダー時に光学式のGateronオプティカルスイッチを選ぶこともできます。さらにホットスワップ対応のフルモジュラー式なので、好みの軸に換装できる点が嬉しい。個人的には、主要キー部分はタクタイル、テンキー部分はClickyタイプにしたいですね。
そしてレイアウトもいい感じに練られていて、必要なキーを厳選した96キー(テンキー含む)が搭載されています。フルサイズのキーボードに比べて35%省スペースとのこと。テンキーやファンクションキーを備えたキーボードとしては、だいぶコンパクトに感じますね。またキーキャップには、一般的なABS樹脂に比べて高耐久かつ油分に強いPBTキャップが選択できるようです。
なお、すべてのキーはRGB対応かつプログラム可能。好みの設定を3つのレイヤー(プロファイル)に保存できます。
接続インターフェイスはBluetooth 5.1のほか、USBによる有線接続に対応。最大4台のデバイスと接続、ワンタッチで接続先を切り替えることができます。標準でMac向けレイアウトもレイヤーに設定されているようで、複数プラットフォームで使いたい人には便利ですね。内蔵バッテリーも4,000mAhと大容量なので、ワイヤレス運用にも不安はありません。
そんな「Epomaker GK96LS」(および「Epomaker GK96S」)のキャンペーンは、2020年12月7日23:40(日本時間/UTC+09:00)まで。支援額は、ベースモデルの「Epomaker GK96S」が69ドルから、“サウスポーモデル”の「Epomaker GK96LS」はちょっと高めの89ドルからです。うまくすれば、12月中に手元に届くかもしれません。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/