2020.11.18 08:00 更新
2020.11.18 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、ゲーミング向けに最適化されたコンプレッションアームスリーブ「Xsleeve」を見ていきましょう。
近頃は本当にたくさんのゲーミングアクセサリが出回っていて、その中には当然身につけるものもあります。特にゲーマーにとって手首は生命線ですから、そこを保護するゲーミングサポーターとかゲーミングアーマーなるアイテムもあるらしいですね。
今回Kickstarterから紹介するのは、そうしたアイテムをさらに発展させた「Xsleeve」。適度に圧を加えて身体をサポートする、スポーツ用のコンプレッションウェアをゲーム用に最適化したらこうなる、という代物のようです。目標額の約400%を達成し、すでに製品化は決定。いったいどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
上腕までをすっぽり覆うデザインで、見た目は(自分は使ったことないですが)普通のコンプレッションアームスリーブと同じように見えます。ただしそこはゲーミング向け。デスクに接する下半分がPTFE(テフロン)で覆われています。
PTFEは固体材料の中で3番目に低摩擦な素材であり、マウスソールに使われていることでお馴染み。ゲーム中はとにかくマウスを持った腕を動かして止めて、さらに動かして・・・ということの繰り返しなので、極限まで摩擦を減らすことで負担軽減を狙っているわけです。もし腕がマウスソール同様に滑ってくれるなら、かなり快適に振り回せそうですね。
なお、下側のPTFE地は手のひらまで覆う構造になっているので、死角はありません。生地自体もしっかり腕にフィットし、柔軟性があります。
そしてベースがスポーツ用のコンプレッションウェアだけに、筋肉の疲労を軽減する効果があるのもポイント。作業筋肉への血流を増加させて酸素摂取を増やし、乳酸レベルを低下させることで腕が疲れにくくなるという仕組みです。
また、筋肉への負担が少ないということは、疲れにくいだけでは終わりません。一定の姿勢や動作を長時間繰り返すことで、腕や手首に炎症などが生じる反復運動過多損傷(RSI)になりにくいという、健康面のメリットもあります。ヨシ!これで何時間でもゲームができるぞ。
そんな「Xsleeve」のキャンペーンは、2020年12月6日01:56(日本時間/UTC+09:00)まで。支援額は29ドルからで、来月にも出荷が開始される見込みです。
ちなみにサイズはXS~6XLの10段階、6カラーからお好みでチョイスできます。大きいサイズを服の上から身につけることも可能で、手洗いにも対応。なお、ここまできて自分がトラックボーラーなことに気が付きました。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/