2021.01.14 08:00 更新
2021.01.14 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、効率よく消毒液を噴霧してくれるウェアラブルなディスペンサー「SprayCare Band」を見ていきましょう。
新型コロナウイルスの感染拡大からしばらく、世の中にはいわゆる“コロナ対策グッズ”が続々登場しています。これまでやや地味だった手指消毒用ディスペンサーの市場も、今後数年で100億円規模に拡大する見込みとか。マスク装着と合わせて手指の清潔さが求められる時代、そんなタイミングでちょっと面白いディスペンサーを見つけました。
それがKickstarterでキャンペーンが進行中の「SprayCare Band」。なんだかApple Watchを逆向きに着けてしまった風にも見えてしまいますが、これでれっきとしたディスペンサー(ハンドサニタイザーディスペンサー)。しかも超効果的な消毒が可能という、Withコロナ時代にピッタリなアイテムなのです。
使い方は簡単、「SprayCare Band」のタッチセンサーに触れるだけ。内蔵する電動のアトマイザーが霧状に消毒液を噴霧し、気になる箇所を消毒してくれるという仕組みです。電車の手すりや吊り革、エレベーターのボタンや共用のキーボードなど。もうゴシゴシ消毒は不要、タッチしてブシャー・・・どちらかと言えばブワァーでしょうか。これで十分。
ちなみに携帯型のディスペンサーはすでにたくさんありますが、たいていはハンドプッシュ式。液体がまばらに塗布されるため、完全に消毒したい場合は複数回プッシュする必要があります。その点「SprayCare Band」は細かく均一な霧状に噴霧してくれるため、一度で効果的な消毒が可能というわけですね。
電動アトマイザーは、1回の噴霧が約3秒間。ちょっと短くも感じますが、アトマイザーは消毒液を約127mm先、63.5mmの範囲に集中して噴き付ける仕組み。狙った範囲に無駄なく噴霧できるため、わずかな量の消毒液で効率の良い消毒が可能です。
なお、タンクの容量はわずか5mlですが、これで40回の噴霧が可能とか。タンクが小さいため全体のサイズも非常にコンパクト。ユニットの外形寸法は幅40mm、奥行き43mm、厚み43mmで、38mmケースのApple Watchとほとんど変わりません。バッテリーもたったの8分で充電可能というから、使い勝手は良さそうに感じます。
なお消毒液以外にも、エッセンシャルオイルや虫除けを入れて使うこともできるようですね。
そんな「SprayCare Band」のキャンペーンは、2021年2月7日2:18(日本時間/UTC+09:00)まで。600%以上の資金を調達し、すでにプロジェクトは達成しています。支援額は32ドルから、結構なお手頃価格ですね。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/