2021.01.16 13:33 更新
2021.01.16 取材
本日のコレオシは、秋葉原でも最大規模を誇るパーツショップ、TSUKUMO eX.で「2020年に売れた冷却ファンベスト3」をお届する。紹介してくれたのは店員の石井さんだ。
毎年この時期になると、去年売れた冷却ファンのランキングが気になり、個人的に集計しています。今回はそのデータを公開。これから購入を検討する人は、是非参考にしてみてください。
第1位は、Noctuaの120mm口径ファン「NF-A12x25 PWM」。見事、昨年に続く2年連続の1位に輝きました。2018年の発売以来、自作派からの圧倒的な支持は今も衰えることがありません。ブランド力と確かな性能は、今やハイエンド構成のマシンには欠かせない存在となりました。
写真は「NF-A12x25 FLX」。基本的な部分は「NF-A12x25 PWM」と共通。ベージュのフレームとブラウンのインペラが特徴だ |
価格が税抜3,680円と120mm口径ファンとしては断トツで高価ですが、それでもまとめ買いをする人が多数います。さらに最近はCPUやグラフィックスカードの発熱も上昇傾向で、高性能な冷却ファンを求める人が増えているのも人気の要因だと思います。店員も、お客さんに「どんなファンがいいのか」と聞かれたら迷わず答えるのが「NF-A12x25 PWM」。自作パーツ史に名を刻むレジェンドファンとして、2021年も大定番となるのは間違いなしでしょう。
冷却ファンながら、PCケースで1番売れているThermaltake「Versa H26」(税抜3,980円)とほぼ同等の価格 |
第2位は、Noctuaの140mm口径ファン「NF-P14s redux-1500 PWM」。このファンが2位の売り上げを記録したのは、おそらく当店ならでは。というのも、PCケースの排気用としてスタッフがこぞってプッシュするのがこのモデル。特にFractal Design「Define 7」に代表されるDefineシリーズのリアファン換装用に同時購入されるパターンが多い。通常時はゆるゆると動作することで静音性を保ち、高負荷時には回転数が上昇。正直1500rpmの動作音はやや気になりますが、内部の熱はしっかりと排気してくれます。ケース用140mm口径ファンで迷ったら「NF-P14s redux-1500 PWM」で決まりです。
Noctua製ながら価格も手ごろでまとめ買いもしやすい。ちなみに4位も同シリーズの「NF-P12 redux-1700 PWM」でこちらもケース用ファンとして人気だ |
第3位は、サイズの120mm口径ファン「KAZE FLEX 120 PWM」。おそらく、パーツショップならどこでも売れていると思います。2017年の発売当時はサイズのロングセラー「風12」シリーズでしたが、見事に代替わりを果たしました。並べておけば勝手に売れてくれるありがたい製品。サイズの定番CPUクーラー「虎徹 MarkⅡ」や「無限五 Rev.B」にも搭載されています。価格も安いので、手軽に導入できるのもコスパ重視派には嬉しいポイントです。
4位以降は下記のランキング通り。興味深いのは10位中、Noctuaが6モデルもランクインしているところ。トータルでは相当な数を販売していることになります。また、当店らしいといえばRGB LED系の光るファンはCooler Master「MasterFan MF120 Halo」とNZXT「AER RGB2」の僅か2モデルのみ。1つのモデルに人気が集中しないという傾向もありますが、それでもRGB系ファンのブームは一段落といったところかもしれません。今年は気になるファンがいくつか登場していますので、2021年のランキングがどうなるのか、今から楽しみにしています。
TSUKUMO eX.の2020年売上ランキング(冷却ファン部門) |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
TSUKUMO eX.: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumoex/