2021.02.16 00:00 更新
2021.02.16 取材
ドリキャスのメモリカードなのは見た目だけ、全然別モノなアイテムに魔改造できてしまう「Visual Memory Console」を家電のケンちゃんでチェックしておこう。担当の原田さんも2年越しのキット化に歓喜、MP3プレイヤーにもゲーム機にもなるコレの正体とは。
イベントで初めて見かけてから、もう2年くらいになるでしょうか。ようやくのキット化、しかもメチャクオリティがアップしての再来とあって、私も感激しております。今日はドリームキャストのビジュアルメモリを“ステキな何か”に改造してしまう「Visual Memory Console」をご紹介しましょう。なお、この手のキットでは珍しく、在庫もたっぷり・・・あったんですけどねぇ。残念ながら即完売、次回入荷待ちでございます。
もとはビジュアルメモリの筐体に第6世代iPod nanoを入れて、MP3プレイヤー化する・・・という改造にインスパイアされたのがキッカケとか。それを作者のSMD工房さんが「MP3プレイヤーだけじゃなく、ゲームもできた方が楽しいよね?」という発想でアレコレした結果、この「Visual Memory Console」が完成したという次第です。
初期状態ではMP3プレイヤーですが、ファームを書き換えればファミコンやネオジオとしても動かせるという凄まじい代物。しかも画面が有機ELなので、とにかくキレイ。こんなに小さいのに同梱のスピーカーも思った以上に音がよくて、トータルの完成度はハンパじゃありません。
ちなみに当然ながら、ビジュアルメモリ由来なのは外側だけ。中身は完全な別モノで、作り上げるにはケースの加工や若干のはんだ工作が必要です。工作自体はそれほど難しくないので、むしろファームを書き換えてお望みのアイテムに仕上げる方が大変でしょうか。
しかしあらためて眺めてみると、イベント初見時からのブラッシュアップが本当に印象的です。当時は発熱の処理が大変で、初めて展示させてもらった時は裏からファンを当ててましたからね(笑)。それがチップの性能もメチャ上がって、いまやかなりの万能機に。正直写真では伝わりにくい部分もあるので、実際のところは店頭のデモ機をご覧ください。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926