2021.06.23 00:00 更新
2021.06.23 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、4つのピースがピタリと噛み合ったメカニカルパズル「Tetra Puzzle」を見ていきましょう。
例によってKickstarterのプロジェクトをあれこれと眺めていた時のことです。テック系とは関係のないジャンルにも楽しいアイテムはたくさんあり、中でもパズル系は結構な数が見つかります。どれもパッと見ではどう遊ぶか分からない場合が多いのですが、特にユニークなデザインで興味を惹かれたのが「Tetra Puzzle」でした。
四面体の形をしたニューヨーク発のメカニカルパズルで、現時点で目標額の1,700%以上を調達しているなど、注目を集めている模様。平面に継ぎ目が見えるのですが、どうやって遊ぶシロモノなんでしょうか。
最初はルービックキューブのようなものかと思っていたところ、どちらかと言えば寄木細工の方に近いようです。「Tetra Puzzle」は、まったく同じ形状をした4ピースのステンレス鋼で構成されており、これらがピタリと噛み合っているという状態。初見ではかなり苦労しそうな風にも見えます。
ただし結論から言うと、解くこと自体はそれほど難しくない模様。いわゆる“同時移動パズル”というやつで、4つのピースをうまいこと同時に動かすと、スルリと分解できるのだとか。ただしすべてのピースを動かす都合上、しっかり集中しないと解くことはできないようです。
つまるところパズルを解くというより、手持ちの作業や思索から離れて、思考をリセットすることが目的のようですね。
大きさは幅73.6mm、奥行き68.58mm、高さ63.5mmで、重さは約680g。手のひらでいじり回すにはピッタリなサイズ感、そしてしっかり重さを感じられるいい具合の質量があるようです。しっかりピースが噛み合うように鋳造段階からこだわり、最後は手作業で仕上げて完成。カラーは無垢な金属感がカッコいい「Stainless Steel」と、ステンレスにPVD(物理蒸着)コーティングを施した「Vapor Black」から選べます。デスクに飾っておくオブジェクトとしても存在感あるアイテムですね。
そんな「Tetra Puzzle」のプロジェクトは、2021年7月16日0:00(日本時間/UTC+09:00)まで。一般販売価格から20ドルオフに設定された、78ドルからバックできます。形の異なる“同時移動パズル”とのフルセットもラインナップ、でも一番カッコいいのは「Tetra Puzzle」な気がしますね。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/