2021.08.04 08:00 更新
2021.08.04 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、超軽量かつ低価格なメガネ型のARデバイス「INMO AIR」を見ていきましょう。
視界に様々な情報やオブジェクトが表示される、未来感あるガジェット。ARグラスというキーワードを聞くと、そんな光景がぼんやり思い浮かびます。この手のガジェットの代表格には「Google Glass」や「HoloLens」といった大手どころが挙げられますが、どれもメチャ高かったりゴツかったり(あるいはその両方)。身近なデバイスとして使えるようになるには、しばらくかかりそうな気がします。
そんな風に考えていたら、もっと気軽に使えそうな「INMO AIR」なるガジェットをIndiegogoで見つけました。価格は5万円以下とリーズナブル、見た目もちょっと太めの黒縁メガネくらい。プロジェクトの注目度はかなりのもので、現時点で目標の1,600%超の資金を調達しています。
さてその「INMO AIR」ですが、さすがメガネのような見た目なだけに、重さは76gと超軽量。MRにも対応する「HoloLens 2」は500g以上あるわけで、その軽さが実感できます。
そして一体どういう構造になっているかというと、3mm厚のレンズがそのままディスプレイになっていて、そこに様々な情報や映像が表示される仕組み。ディスプレイ(レンズ)はコントラスト比20,000:1、sRGBカバー率100%で、光透過率は83%。クッキリとキレイな映像を表示できるほか、身につけた際の違和感もほとんどなさそうです。
デバイスとしてはクアッドコアのARMプロセッサを内蔵し、Android 10ベースの独自OSで動いています。GPS連動のナビを表示したり、音楽再生中に歌詞を表示したり、写真や動画を撮影したりと、機能は様々。食材を見るとカロリーを表示するなどAIを使った機能もあり、オンラインのグループミーティングに参加するなどの使い方もあるようです。SNS通知をチェックしてメッセージを送受信するといった、スマートグラス機能も搭載しています。
そしてコントロールは、音声操作や頭の動き、テンプルに内蔵されたタッチパッド操作に加え、空間でのジェスチャー操作にも対応。だいぶ使い勝手が良さそうに感じます。
そんな「INMO AIR」のキャンペーンは、残りあと24日ほど。バッカーは439ドル(48,000円前後)の早割価格で購入できて、発送は12月頃の見込みです。このクラスのデバイスが順調に増えていけば、ARグラスももっと身近なデバイスになっていくのかもしれませんね。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Indiegogo: https://www.indiegogo.com/