2021.11.03 12:00 更新
2021.11.03 取材
【第94回】暑さと寒さ、午前中に弱いアキバ取材班Bが、秋葉原のショップ店員にコッソリ聞いた、オススメの飲食店を紹介する「アキバのごはん」。今回は、一皿で二度美味しい人気メニューを目当てに「すずや秋葉原店」に行ってきます。
どこで食べようか迷ったら、とりあえず秋葉原UDXのレストラン街「アキバ・イチ」をぶらつけば解決。コロナ禍の真っ最中はだいぶガラガラな日が多かったですが、時短が緩和されてアルコールも解禁になったいまでは、すっかり人出が戻っている印象です。さて今回は、3階にある「すずや秋葉原店」にて名物メニューをいただくとしましょう。
「すずや」とくれば創業70年近い新宿の老舗とんかつ専門店ですが、一番の名物として知られているのはB級メニューっぽい「とんかつ茶づけ」です。お店の入り口はもちろん、外の看板でも自己主張している、文字通りの看板メニュー。周りを見渡すと、これを食べている人が結構な割合を占めているようですね。もちろん私も注文、お会計は普通サイズで税込1,500円でした。もともとお高めの店が多いUDXとあって、それなりの値段がしますね。
ちょうどディナータイムど真ん中だったので、店員さんもだいぶ忙しそうにしている様子。それでも10分くらいで「とんかつ茶づけ」が運ばれてきました。炒めキャベツを載せたとんかつが、鉄板でジュージュー音を立てていていい感じ。ちなみに先ほど値段の話をしましたが、ご飯と味噌汁、漬物、キャベツはお代わり自由なので、大食らいな人なら余裕でもとが取れると思います。
さて、まずは第一段階である“とんかつ定食”に取りかかりましょう。しんなりした炒めキャベツの下に柔らかいとんかつが隠れていて、これをキャベツと一緒に食べていくわけです。キャベツの味付けは注文時に選ぶことができて、今回は創業当時の味だというからし醤油味に。洋からしのほどよい辛みとキャベツの組み合わせがグッド、ご飯がメチャすすみますよ。
そしてある程度とんかつを楽しんだら、ラストは“茶漬け”に切り替えましょう。お椀半分くらいのご飯にとんかつとキャベツを載せたら、店員さんに持ってきてもらったアツアツの緑茶を注ぎます。一緒に運ばれてきたのは、味を調整するための醤油です。これがまた、サラリとかきこめてシメにはピッタリ。揚げ物を食べた後の重さはまったくなく、スッキリと食べ終えることができます。
なお、1950年代に生まれたこの「とんかつ茶づけ」は、もとは料理人のまかないだったとのこと。冷えたとんかつを温かくして食べようと、お茶をかけたのが始まりだそうです。それが今では、温かいとんかつとサラリなお茶漬けが楽しめる、二度美味しいメニューになっているというわけですね。
さて、そんな「すずや秋葉原店」の営業時間は、11:00~22:00(L.O.21:30)まで。ちなみに「とんかつ茶づけ」以外にも、ロースかつ定食など定番のメニューも多数。秋葉原店の限定メニュー「特製バーベキューソースのトンテキ」も美味しそうで気になります。
文: 編集部 絵踏 一
すずや: https://www.toncya-suzuya.co.jp/