2021.11.17 00:00 更新
2021.11.17 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、なんとミニタワーくらいの大きさしかない“世界最小ドラム式洗濯機”の「NIX」を見ていきましょう。
少ない水で洗濯できるし乾燥機もついてるし・・・と、もし使えるならぜひドラム式洗濯機を使いたい。でもお値段が結構張るし、何よりサイズが大きすぎてウチには置けません。そんなわけであまり本気で導入を検討したこともなかったのですが、Kickstarterでただいまキャンペーンが進行中の「NIX」を見て驚きました。
外形寸法は幅265mm、奥行き430mm、高さ405mm。ミニタワーくらいの大きさしかないじゃん・・・と、PCケースのリリースと見比べていたくらい。このサイズ感には驚かされた人も多いようで、すでに目標金額を大きく上回る3,300%の資金を調達。あっさり製品化が決まっています。
“世界最小のドラム式洗濯機”という謳い文句は、まず間違いなくその通りでしょう。一般的なドラム式洗濯機に比べればオモチャのような大きさですが、機能はバッチリ。こう見えて、ボタンを押すだけで洗濯から乾燥までをこなしてくれる全自動式。洗剤も自動で投入してくれて、約15分で洗濯が完了、乾燥込みでも45分ほどで済むようです。
洗濯モードも多彩。高温、通常、クイック洗浄、洗浄+乾燥、乾燥のみ、脱水のみ、漂白など全9種類を搭載。さらにUVとスチームによる滅菌機能(特許出願中)を備えていて、ダニ100%、細菌やカビ、血液汚れも99.99%除去してくれるそうです。
また、乾燥モードでは内蔵センサーが湿度を毎秒2,000回計測、しっかり乾いたら自動でストップする仕組み。スマートフォンアプリを介した操作や音声制御にも対応しています。かわいい顔して、なかなかやるじゃない。
洗濯槽は20°の傾斜が付いていて、洗える量は0.2kg程度。さすがにコンパクトサイズとあって、ささやかなものです。ちなみにメーカーオススメの洗濯物は、それぞれ下着×3や女性用の下着一式、Tシャツ×1、タオル1枚など。基本的に運動で汗を流した後、着ているものやタオルを洗ったりするのを想定しているようですね。お手軽かつ短時間に洗えるので、洗いたくなったらすぐ使う、という感じなんでしょう。
なお、洗う際は背面のタンク(3リットル)に水を入れて洗うので、ホースを繋ぐ必要はなし。ただ動画などでよく分からなかったのは、排水をどうするのか。普通の部屋のような場所に置いて使っているようなシーンもあるので、実際のところが気になります。
さて、そんな「NIX」のキャンペーンは、2021年11月27日23:45(日本時間/UTC+09:00)まで。出資額は通常売価から47%オフの349ドルで、2022年2月の発送を予定しています。ちなみに「NIX」には通常の洗剤も使えるのですが、より効果的な「NIX」のために開発された専用洗剤もアリ。こちらは追加の返礼品として7ドルから購入できるようです。
さすがに小さすぎて通常の洗濯機を代替するものではないですが、こうした小回りのきくタイプがハマるシチュエーションはあるはず。騒音や消費電力も相応に小さいとのこと、実際に動いているところを見てみたいですね。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/