2021.12.15 00:00 更新
2021.12.15 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、まるで空中に浮かび上がるような映像を楽しめるスクリーン「Hollider」を見ていきましょう。
使い古されたワードをあえて使いますが、まさに“近未来”といった雰囲気。Kickstarterにてキャンペーンが行われている「Hollider」のことです。SFチックな世界ではもはや定番、空中に映像が浮かび上がるホログラム的なアレが自分のデスクトップで再現できるなんて、ステキな話じゃないですか。
サンフランシスコでプロジェクター用スクリーンを開発している、その名もHollider Incによるプロジェクト。実はあと一週間ほどで終わってしまうのですが、400%以上の資金を調達して堅調にキャンペーンを締めくくろうとしています。さて、いったいどんな仕組みになっているのやら。
もっとも、先ほどのクリエイター紹介でほぼ種明かしをしたようなものですね。この「Hollider」は、早い話がPC(あるいはノートPC)向けのディスプレイとして使えるプロジェクター用スクリーンのこと。大きさは一般的な液晶ディスプレイと同程度の23型サイズ、3mm厚の透明なスクリーンです。
プロジェクター用のマウンターが一体化したスタンドがセットになっていて、後方からプロジェクターで映像を投影。スクリーンは黒色を透過する仕組みになっているので、まるで映像が空中に浮かび上がるように見えるという次第です。
当然ながら「Hollider」はスクリーンなので、ホログラフィックな映像を実現するにはプロジェクターが必要。Kickstarterのページでは、ソニーやASUS、ViewSonic、エイサーやXGIMIといったブランドの対応製品が列挙されています。どれもスタンド設置を考慮してか、短焦点タイプのモバイルプロジェクターばかり。ただし焦点距離さえ合えば何でもOKなようです。
ちなみにデモ映像では薄暗いシーンが多いですが、明るい場所でも完璧に機能するよう作られているとのこと。昼間でもちゃんと見えます。スクリーンの向きも縦横両対応、普通の液晶ディスプレイに近い感覚で使えるようですね。
さてそんな「Hollider」のキャンペーンは、2021年12月22日3:12(日本時間/UTC+09:00)まで。一部のプランはすでに終了しており、現時点では179ドルからバックできます。ピッタリなプロジェクターを用意する必要はありますが、いつものデスクトップに非日常なスクリーンが登場するワクワク感は格別でしょう。サイバーな雰囲気にマッチした使い方をアレコレ探してみるのも楽しそうですね。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/