2021.12.27 23:00 更新
2021.12.27 取材
使い道が限られるニッチな変換でも、なぜか売れているという老舗ショップのテクノハウス東映。いかにも使えそうな変換アダプタとはちょっと違う、“欲しい人にだけ刺さる”アイテムを金子さんに紹介してもらった。
ウチは以前から結構マニアックな変換をよく扱っていて、お店が小さくなった今でもその手のアダプタがいくつか店頭に並んでいます。正直私でも「何に使うの?」と気になるようなアイテムがあったりするわけですが、そういうシロモノでもちょくちょく売れていたりするからビックリですよ。
まず最近新しく入ってきたものとしては、エスエスエーの「SUBM-TCF」と「SUBM-TCFL」あたりはいい味を出していますね。どちらもUSB Type-CケーブルをUSB Type-Bコネクタに変換できるアダプタで、ストレートとL字が選べるようになっています。
そもそもUSB Type-Bの角型端子自体をあまり見なくなった気がしますが、主に旧型プリンターに使うために買っている人が多い模様。古めの外付けHDDやリムーバブルもこの端子を使っているものがあったりして、それに普段使いのType-Cケーブルを使い回せるわけです。正直かなりニッチではありますが、いかにもアキバっぽいアイテムですよね。
もう一つは、ロングセラーなものの中からCOMONの「3AA-MF」をオシておきましょうか。USB Type-Aのオス/メス端子を備えたアダプタで、Type-AをType-Aにできるわけです。・・・変換してないじゃん、と思いますよね。私も最初にコレを見た時は、同じことを考えて軽くパニックになりました(笑)。
端子の上下を入れ替えているわけでもなく、まさに“変換しない変換”。どうもポートを痛めたくない場合などに、ソケット感覚で中継に使っている場合が多いみたいですね。それか狭くて手が入らないような場所に、ちょっとした“延長アダプタ”のような感じで使うか。人によってはUSBで相性が出た時にコレを挟んで解決した、というような話もあるようで、いやはや奥が深い。
とまぁそんな具合で、一見して使い道が分からないようなアダプタでも、ちゃんと役に立つ用途があるんだなと。しかもこういうアイテムの場合、いちいちお客さんが何かを聞いてくることはないですからね。こういうのを見て、すぐピンと使い道がひらめくお客さんが一番すごいと思います(笑)。
文: 編集部 絵踏 一
テクノハウス東映: https://www.gdm.or.jp/shop/tech-toei/