2022.02.02 00:00 更新
2022.02.01 取材
数あるモバイル液晶の中でも、これはかなり異色の部類に入るんじゃないでしょうか。Kickstarterにおけるプロジェクトがもうすぐフィナーレを迎えようとしている「Lukos」なるモデル、極端なまでのウルトラワイド表示で、なおかつこのサイズで4K解像度に対応しています。
画面サイズはわずか14型。“可搬性と生産性に最適なサイズ”“没入型ゲーム体験を提供するのに十分な大きさ”と謳う、野心的なディスプレイです。キャンペーン最終盤とは言え、目標額の8,300%を達成しているあたり、バッカーたちの熱い期待度が伝わってくるようですね。
まずは”市場で最も小さな4Kディスプレイの一つ”と定義されている、この「Lukos」のスペックから見ていきましょう。アスペクト比は32:9と超横長で、どこかで見たことのある「ツイ廃用液晶」を横向きにしたようなスタイル。解像度は4K(3,840×1,100)で、最大輝度300cd/㎡、応答速度2ms、リフレッシュレート60Hzに対応。液晶パネルには、視野角の広いIPSパネルが採用されています。
色んな使い方が想定されているようですが、一番の狙いはやはり「通常の画面ではできない没入型ゲーム体験」。確かにこのサイズ感でウルトラワイドのゲームが楽しめるというのは、なかなかない体験かもしれません。さすがにスマートフォンでは、ここまでの画面比はムリですからね。
ちなみにゲーム以外では、IMAXスタイルの4K映画を極小サイズで鑑賞できたり、サブディスプレイとして使ったりと、ユーザー次第で使い方は様々。SNSやコーディングなどに最適な縦表示にも対応、先ほどの「ツイ廃用液晶」そのままな使い方も可能なようです。
そして映像入力は、DisplayPort1.4×2、DisplayPort1.2×1、HDMI2.0b×2、HDMI1.4×1という、6系統もの端子を搭載。最大4つのデバイスと同時に接続が可能で、(とても見やすいとは思えませんが)4画面に分割して表示することもできるとか。なお、電源はDC12Vです。
そのほか、カーボンファイバー製フレームとスタンドカバーを装備。スタンドは角度調節が可能で、ヒンジ機構も頑丈そうです。
そんな「Lukos」のプロジェクトは、2022年2月3日22:00(日本時間/UTC+09:00)までと残りわずか。現時点では32%の早割が適用された419ドルからのプランが選択可能で、発送は4月頃の見込みです。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/