2022.02.09 00:00 更新
2022.02.09 取材
いまや大抵の人がカバンの中に忍ばせているであろうモバイルバッテリー。数あるモバイルガジェットの中でも、最も身近でありふれた存在と言えます。それだけに代わり映えしないアイテムでもあるわけですが、そんな風にモバイルバッテリーの可能性を諦めていた(?)同志は、一緒にこの「PDGO」を見ていこうじゃありませんか。
パッと見は普通のモバイルバッテリーのようでいて、実は液晶ディスプレイが搭載されているという斜め上な進化を遂げたシロモノ。ただしアイデア次第で色んな使い方ができるようで、目標額500%近くの資金を調達してプロジェクトは成功しています。うーん、この発想はなかったなぁ。
まずモバイルバッテリーとしての機能をチェックしておくと、容量は10,000mAh。出力ポートは最大20WのUSB PDに対応したUSB Type-Cと、Quick Charge 3.0に対応したUSB Type-Aを搭載しています。現行スマートフォンを3回程度充電する能力があり、急速充電規格にも対応。ここまでなら普通のモバイルバッテリーですね。
ただし「PDGO」には、4.3型サイズの1,080pディスプレイが搭載されているという、唯一無二な特徴があります。USBポートに並んでHDMIポートを備え、HDMI接続の“液晶ディスプレイ”としても使えるという。電源は当然ながらバッテリー駆動です。
最近のデジタル一眼はUSB PD充電・給電に対応しているモデルが増えていますが、この「PDGO」なら、カメラに給電しつつディスプレイを大きめのビューワーとして使うことができます。GoProのような小さいアクションカメラを繋いで、撮影チェックに使うのもアリでしょう。もちろんノートPCに接続してサブディスプレイとして使ってもいいし、(便利かどうかはともかく)Xboxなどゲーム機の画面を表示するという使い方もできるとか。単なるキワモノを超えた使い道があるように思えます。
もっともモバイルバッテリーでありつつ液晶ディスプレイという利点を両方活かすなら、デジタル一眼との組み合わせが一番相性が良さそうに思えますね。
なお「PDGO」の外形寸法は幅80mm、奥行き140mm、厚み13mmで、重さ約220g。液晶ディスプレイを搭載していながら、サイズ感はごく普通のモバイルバッテリーとそれほど代わりません。ポケットに入れて持ち歩くこともできるわけで、フットワークの軽さはさすがですね。
さて、そんな「PDGO」のプロジェクトは、2022年2月18日22:31(日本時間/UTC+09:00)まで。支援額は37%の早割が適用された1,318香港ドル(約19,500円前後)から選択が可能で、出荷は5月頃になる見込みです。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/