2022.02.16 22:17 更新
2022.02.16 取材
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(本社:東京都台東区)は2022年2月16日、第12世代Intel Coreプロセッサを採用するノートPCのプレス向け製品内覧会を開催した。薄型最上位ゲーミングノートPCや「Alder Lake P」シリーズ搭載モデルなど、国内未発売の製品を中心に早速紹介していこう。
「Stealth GS77」は、「CES 2022」に合わせて行われたオンラインイベントにて発表された、薄型ゲーミングノートPCの最上位モデル。
2月10日より国内発売が開始されたウルトラハイエンド「Raider GE76」と同等のCPUとGPUを搭載できる設計ながら、厚さは25.9mmから20.8mmへと薄型化されており、より持ち運びがしやすくなっている。
筐体にはCNC加工によるメタル筐体を採用。薄型ながら十分な剛性を確保している |
またデュアルファンと6本のヒートパイプを組み合わせた強力な冷却システム「Cooler Boost 5」を搭載。「Raider GE76」に比べると若干の電力制限はあるものの、ハイエンドデスクトップPCに匹敵するパフォーマンスを発揮し、ゲームはもちろんビジネス用途や、動画や画像の編集などのクリエイティブな作業もストレスなく行うことができるという。
左サイドにはUSB3.2 Gen.2 Type-Ax2とオーディオジャックを搭載 | 右サイドにはUSB3.2 Gen.2 Type-Cx1、Thunderbolt 4×1、SDカードリーダを搭載 |
なお国内モデルのスペックは現時点調整中で、CPUにはCore i7が採用される予定。発売は順調なら3月にも開始されるとのこと。
「Stealth 15M」は、TDP25Wの省電力向け第12世代Intel Coreプロセッサ「Alder Lake P」シリーズを搭載した本邦初公開のスリム・コンパクトゲーミングノートPC。
第11世代Intel Coreプロセッサを採用する従来モデルでは、CPUコアが4コア/8スレッドに制限されていたが、新モデルでは「Alder Lake P」シリーズを採用したことで大幅にコア数が増加。マルチスレッド性能を中心にパフォーマンスが飛躍的に向上している。
薄型・軽量ゲーミングモデルということで、インターフェイスは控えめ。不足する場合は別途ドッキングステーションやハブなどを組み合わせる必要がある |
国内発売時期は現時点未定。また詳細スペックも明らかにされていなかったが、GPUにはGeForce RTX 3060 Laptop GPUが採用される予定。担当者によればフルHD解像度までであれば、重量級のゲームでも高画質設定で快適に動作するとのこと。
「Creator Z16P」は、アスペクト比16:10の16型液晶ディスプレイを搭載するクリエイター向けノートPC。CPUはTDP45Wの「Alder Lake H」シリーズ、グラフィックスにはNVIDIA GeForce RTX 30シリーズを採用しながら、ベイパーチャンバーを組み合わせた最新冷却機構を搭載することで、厚さ20mmを切る薄型化を実現している。
「Creator Z16P」では、2基のファンとベイパーチャンバーを使用した冷却システムを搭載する |
また液晶パネルはDCI-P3相当の広色域IPS方式で、タッチ操作や、MSI Penによる直感的な操作が可能。また帯域幅40GbpsのThunderbolt 4を備え、プロユースの高速なデバイスを使用することができる。
国内モデルでは、CPUはCore i7-12700H、グラフィックスチップはNVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop GPUが搭載される予定。液晶の解像度は2,560×1,600ドット、もしくは1,920×1,200ドットになる。
「Alder Lake P」シリーズ搭載モデルとして、ビジネス向けモデル「Summit E14 Flip」も準備中。「Summit E14」の後継モデルに当たる製品で、360°回転ヒンジやタッチパネルを搭載し、通常のノートPCモードの他、タブレットモードやテントモードでも使用することができる。
360°回転ヒンジを採用し、タブレットモードやテントモードでの運用も可能 |
また「Summit E14」では、CPUコアが4コア/8スレッドに制限されていたのに対し、「Summit E14 Flip」では「Alder Lake P」シリーズを採用したことでコア数が増加しており、CPU関連の作業では大幅な高速化が期待できるという。
液晶はアスペクト比16:10の14型で、解像度は2,880×1,600ドット。搭載CPUについては現在調整中で、グラフィックス機能はCPU内蔵グラフィックスを採用する。なお国内発売日については現時点未定だ。
会場にはすでに国内発売が開始されている最上位ゲーミングノートPC「Raider GE76」や、ハイエンドモデル「Vector GP76」、コストパフォーマンスを重視した「Katana GF76」なども展示されていたので、画像でまとめて紹介しておこう。
MSIの最上位ゲーミングノートPC「Raider GE76」。今回展示されていた製品の中では唯一、パームレスト側面にバーライト風のRGBイルミネーション機能を搭載する |
2基のファンと6本のヒートパイプで構成される「Cooler Boost 5」。さらにCore i9-12900HKモデルのサーマルグリスには液体金属「Phase Change Liquid Metal Pad」を採用する |
Core i7-12700HとGeForce RTX 3080 Laptop GPUを搭載する「Vector GP76」。「Raider GE76」の下位モデルと言う位置づけで、筐体デザインなどは似ているがバーライト風のRGBイルミネーションは省略されている |
「長野剛」氏とコラボレーションしたゲーミングノートPC「Katana GF76」。これまではエントリー向けという印象が強かったが、新モデルではCore i7-12700HとGeForce RTX 3070 Tiを採用し、パフォーマンスが大幅に向上している。なおほぼ同スペックの15.6型モデル「Katana GF66」も用意されている |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社: https://jp.msi.com/