2022.02.23 00:00 更新
2022.02.23 取材
ワイヤレス接続のディスプレイというと、現在主流はWi-FiまたはBluetoothに対応したモデルですよね。ケーブルのない自由さはいいですが、どうしても無視できないラグが発生してしまうのがネック。ところがラグを一切気にする必要がないという、“ZERO Latency”を謳うワイヤレスディスプレイのプロジェクトがKickstarterで進行中です。
Wi-FiでもBluetoothでもない方式で遅延ゼロ、ゲームだってバリバリ遊べてしまう。それが今回チェックしていく「AVA」です。ストレスフリーな使い勝手に惹かれた人は多いようで、現時点で目標額の4,200%超を達成するなど、大いに話題になっている様子。早速詳しく見ていきましょう。
まず「AVA」の通信方式ですが、昨今5Gの普及でよく耳にするようになったミリ波(mmWave)が使われています。スマートフォンと同様に60GHzの周波数帯域を利用する、WirelessHD規格に対応。最大距離20mまで遅延ゼロでデータを伝送できるという次第です。いまだ5Gスマホすら使ったことがない身としては、液晶までミリ波を飛ばせるなんてビックリですよ。
専用のトランスミッターに接続する仕様なので、面倒なペアリングなどは不要。トランスミッターは映像端子としてminiHDMIとType-Cを備えています。ちなみにディスプレイには8,000mAhの大容量バッテリーも内蔵、本体側に一切ケーブルを繋がずに使うこともできるんです。
なお、本体側にも映像端子(miniHDMI×1/Type-C×2)を搭載しているため、いざという時は有線で繋ぐこともできますよ。
画面サイズは13.3型/15.6型/17.3型をラインナップ。液晶パネルはIPSで、いずれも解像度は4Kに対応しています。さらにマルチタッチにも対応、しかもiPad Proなどと同様にガラスと液晶をほぼ一体化させた「フルラミネーションディスプレイ」なので、繊細なタッチ操作が可能です。
また、180°展開可能なキックスタンドやデュアルスピーカーを備えた液晶本体は、最薄部6mmの極薄仕様。重さも13.3型モデルは550gと軽量です。内蔵バッテリーは45分でフル充電が可能で、バッテリーライフは13.3型モデルで5~6時間、15.6型で4~5時間とのこと。実用性は十分で、もちろんType-Cで給電しながら使うこともできます。
さてそんな「AVA」のプロジェクトは、2022年3月8日14:00(日本時間/UTC+09:00)まで。一部超早割はすでに終了しており、支援額は13.3型モデルは3,810香港ドル(56,000円前後)、15.6型モデルは4,589香港ドル(67,000円前後)、17.3型モデルは5,679香港ドル(84,000円前後)からとなっています。出荷開始は6月予定とのこと。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/